国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私は改めて自分の部屋にを読んで   かれん

 「ピーンポーン」
 呼び鈴が鳴り、先生が私のマンションについた。私の部屋は玄関の近くで、すぐに見えてしまう。やっぱり母が片づけてくれていたのだが、学校から帰ってきた私がすこし散らかしてしまったのだ。万事休す。もうだめだ・・・?(!)とっさに私は通信教育や、塾のテキストなどで机をおおった。そして、ノートを開いて勉強しているふりを始めた。と、そのとき
 「ピーンポーンピーンポーン」
 二回目の呼び鈴が鳴って、先生が玄関に入ってきた。危機一髪。危ないところだった。
 「おっ」
 「あ、こんにちは」
 なんとかかくすことができて、その家庭訪問はとどこおりなく終わった。ごまかすために使った時間は、まるで自分がスパイになったようだった。これは、私が三年生の時のことだ。
 同じような体験がもう一つある。これは、私が四年生の時のことだ。
 昨年と同じく、やっぱり私の部屋は汚れていた。家庭訪問の日は明日に迫ってきていた。「ホラ、片付けなさいよ」
 母に何度も言われていながら、私はちっとも自分の部屋を片付けていなかった。さすがに先生に汚い所を見せるつもりはないので、私は必死で片づけだした。さすがに母も呆れてしまったようで、手伝ってくれることはなかった。私の部屋は昨年の比じゃないほど汚れていて、昨年のような名案も浮かびそうになかった。次々と出てくるごみなどと格闘している間に、
 「ピーンポーンピーンポーン」
  呼び鈴が二回鳴った。一回目に気付かなかったようだ。まずいっ!!どうしよう。
 「ホラ、先生来ちゃったよ。どうすんの?」
 「ピーンポーンピーンポーン」
 「あ、は〜い」
  もう一度呼び鈴がなると、母はよそ行きの声に切り替えて、玄関にむかった。こんな時は母の足音でも、どんな音でも、すべて不吉に聞こえる。どうにもならない、とわかった時、最終手段として部屋自体を隠すために、ドアを閉めドアの前に立って詮索できないようにした。先生がリビングに行ったとみると、再びゴミや本との格闘を始めた。今度の先生はあまり詮索しない人だったが、万一のことも考え格闘をつづけた。幸い、先生が帰る頃には何とかなる程度に片付いていた。先生はそのまま私に挨拶だけして帰って行った。その後、母に
 「アンタ、次こそはちゃんと片付けなさいよ!」
 と言われ、初めて、次こそは片付けようと、思った。
 人間にとって、片付けをする、ということは、部屋を整理すると同時に、頭の中も整理されると思う。なぜなら、整理された部屋はとてもきもちがいいからだ。これから、私はできるだけ、部屋をきれいにするように、心がけていきたい。


   講評   kiri



 こんにちは。夏休み中だったけど、今月もきちんと清書ができました。

 休みの間はたくさん時間があるのでいろいろな本を読んでみてね。8月もがんばりましょう。

               



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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