国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日4215 今日835 合計60610
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   臆病   ゆっきー

 一体臆病とはどういうことなのだろうか。「それは対象のない恐怖、もしくは心の中に思い描いている様々の危険をはるかに凌駕する恐怖である。臆病心というものは行為の移る前の筋肉や気分の不安のほかならぬから、完全にそれらから、立ち直らせるには体操による以外ない。休息の態度を取ることが、もしくは、もし可能ならば、実際の仕事に肉体を専念させることが問題である」自分の美貌を鼻にかけた美人というのは、いかに美人であっても、他人に快感を与えないが、自分の美しくないことに絶えず劣等感を抱いて卑下している人は、それに劣らず他人を不快にさせる。友達ができないという理由の中で一番大きいものはこの劣等感、もしくはこの臆病さではないかと思われる。しかもこの種の人も、人間というものは、こちらの言うことをそんなに注意して聞いていないと考えることによって、気持ちが軽くならないだろうか。「自分を虫けらだと思っている者は人に踏みにじられる」という格言がフランスにあるが、他人から尊重されるには、まず自分で自分を尊重することが第一である。自分に自信を持つのは大切だと思う。
 一つ目の理由は私の弟は、よく「あれもだめ…これもだめ…どうせ僕なんか…」といっていることがある。これを聞いているとてもいらいらしてくる。父は時々これを聞いていると、弟を怒鳴りつけてしまう。すると弟が丸くなって泣き出してしまう。人が通るところでも、丸くなって泣き出すからかなり迷惑だ。また、近くに布団があるとそこにもぐってしまう。布団をはいでもはいでもまた布団にもぐってしまうのである。こんな人とは付き合いたくないと思った。
 二つ目の理由は、前向きな人と居ると楽しいからだ。前向きな人と居ると、楽しくなってくるからだ。うじうじしている人や、機嫌がよかったり悪かったりする人とはあまり付き合いたくない。
 しかし自分に自信を持ちすぎていると気持ち悪いので、それはそれでどうかと思う。けれどいつまでもうじうじされていると、そのほうがいらいらしてくる。なので私は少しは自分に自信がある人と付き合いたいと思った。

   講評   inoko

 ゆっきーさん、こんにちは。
自分に自信を持てず、自分自身を尊重できない人は、他人からも尊重されない。今回の長文は、とても大事なことを教えてくれていますね。中高生という大きく成長を遂げる年代では、なかなか自信を持てなくなることもあります。勉強や進路について悩んだり、友だち関係のことで二進も三進もいかなくなることもあるからです。しかし、そのような困難な状態にあるときでも、常に自分を見つめ、自分がどうしたらいいのかと前向きに考えることで自信を失わずにいることができると思います。ただし、ゆっきーさんが書いているように、必要以上に自信を持っているのも困りものですが。
☆ 反対意見への理解の後、是非の主題の述べ方にもう一工夫必要です。→ (たとえば) けれどいつまでもうじうじされていると、そのほうがいらいらしてくるので、やはり自分に自信を持つことが大切なのだ。だから私は、自信過剰ではなく少しは自分に自信がある人とつき合いたいと思う。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)