国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   だれにもやさしい心があるんだね   なの花ナナちゃん

次の朝早く、海蔵さんは、また地主の家へ出かけて行きました。
「お前さんは、感心なお人じゃ。」と、老人はやっと口を切って言いました。海蔵さんは、思いがけない言葉を聞いて、返事のしようもありませんでした。(三行ぬき書き)
 私がこの文章を読んで、一番びっくりしたことは、老人が初めは井戸は絶対に掘らせない。と言っていたのに、海蔵さんが、老人は死んでしまえばいいと思っていたことを、正直に話したら、井戸を掘っていいことになったことです。老人の気持ちが、海蔵さんが正直に話したことで、ガラリと変わったところがおもしろかったです。もし、私が老人だったら、私は、よくばりなので、海蔵さんが正直に話したところで、井戸を掘っていいなんてことは、言わないと思います。
 私にも、似た話があります。二年生のころ、中間休みに、ブランコで10回こいだら次の人に変わるというルールなのに、守らなかった人がいて、けんかになってしまいました。でも、放課後あやまったら仲直りできたので、よかったです。あやまったときは、ちょっとはずかしかったけど、直に、
「中間休みの時は、ごめんね。」
と言えたことも、うれしかったです。(自分だけがしたこと)
 お母さんは、
「高校生の時の体育が終わった後に、友達が階段にこしをかけて、くつをはいていたのよ。私は、友達の背中を見てたらね、押したくなったのよ。そして、押してしまったのよ。そしたら、階段を「ころんっ」と、きれいに転がり落ちたの。3〜4段しかなかったから、幸い、けがはなかったのよ。でもね、
『こらー!!何すんの!!!』
って、すごく怒られたんだー。でも、ちゃんとあやまったよ。」
と、まるでちゃんと反省していないかのように、笑って、言っていました。
(たとえ)
 老人は、欲張りな性格だけではなく、やさしい心もあったんだなあ。と思いました。(自分だけが思ったこと)やさしい心がないはとなんていないんだね。

   講評   mae

 「素直(すなお)になる」ということは、ただでさえむずかしいことだと先生は思います。……ということは、「素直にあやまる」って実はすごくむずかしいのではないでしょうか。先生にもそんな思い出があります。まだ小学生になる前に、となりに住んでいたおさななじみの女の子と、つまらないことでケンカをして、あやまれませんでした。それも、そのお友だちはその次の日の朝早く、ひっこしてしまって、先生はあやまれないまま……。大きくなってから再会した時には、おたがいにわすれたような顔をしてニコニコしていたのですが、先生の心の中ではいつまでも後悔(こうかい)の気持ちがのこっています(でも、今さらあやまれないのよね)。
 毎回、お母さんへのインタビューはおもしろく書けていますね。友だちの背中を押したくなったから押したお母さん。そりゃあ、お母さんの友だちもビックリして怒っただろうなあ(笑)。でも、きっとなの花ナナちゃんのお母さんのことだから、素直にあやまったのでしょうね。
■題材(自分だけがしたこと) けんかした時に、素直にあやまることができたなの花ナナちゃん♪ すばらしいですね。そうやって、ケンカをしても、あやまることができれば、前よりももっとなかよくなれることもありますよね。「ごめんね」や「ありがとう」は、魔法(まほう)の言葉ですね。
■主題(心の中で思ったこと) そうですね。やさしい心はみんな持っているのでしょう。でも、そのやさしいこころにカギをかけてとじてしまっている人も中にはいますよね(このお話の老人のように)。素直な心だけが、そのカギを開くことができるのかもしれません(あ、書いていてちょっとはずかしくなっちゃった)。


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