低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
周りとの連携 あにせ
専門分野の細分化は進む一方である。大学を見ても、学部の中に更に学科があり事細かに分かれている。様々な学問や技術が進歩してくると、専門家は自分の専門分野のみを学ぶようになった。だがその結果、他分野や大学などの機関との連携が取りにくくなっている。その問題を解決するために存在するのが「インタープリター」と呼ばれる人だが、日本にはこれが少ない。各分野同士、機関との連携が取れていない現代の社会は問題だ。(社会問題の主題)
考えられる原因として第一に、理系文系で完全に切り離していることだ。またそれは受験のための勉強でしかないということだ。学校でも理系に進むのか文系に進むのか決めなさいと促され、更にその中でも自分が学ぶものを選択しなければならない。これはただ大学受験に必要な教科を勉強しているというだけなのだ。本当に自分はこの分野に興味があるから高校で勉強するという人は少ないだろう。私も今は勉強している教科が限られていて、友達とは話が合わなかったりする時がある。ヨーロッパのように学問をアートとして考えることは日本人にはできないのだろうか。(複数の原因1)
また第二に考えられる原因として、日本人の理科離れだ。私自身、今までに物理化学生物色々なものを学んできたが、これらとはもう関わりたくないという気持ちがある。理科に対してただ難しい計算がたくさんあるという嫌な感情しか生まれなかった。きっと、私のような思いを持った中高生は少なくないのではないだろうか。教師は、子供達にただその分野について淡々と教えるだけでいいのだろうか。勉強とは直接関係なくても子供達の興味を引くような知識を伝えることも必要ではないか。日本人の理科離れは、教師が防ぐことができるかもしれない。(複数の原因2)
確かに、一つのことに集中し知識を深めることはこれからの技術の進歩のためにも必要なことだ。しかし社会には色々な分野が行き交っていて、どれも切り捨てることはできない。人間は自分一人ではなく周りの全てのものと共存しているのだ。他の分野のものに興味を持つことで、更に自分の専門分野の広がりが出るかもしれない。だから、現代の周りとの連携が取りにくくなっている社会は問題である。(社会問題の主題)(自作名言)
講評 nane
インタープリターの問題は、これからもいろいろなテーマで使える。この長文をよく覚えておこう。
理系と文系の例は、実際によく感じるね。今の高校は、なぜか受験に合わせて教科をしぼりすぎているところがある。長い目で見たら、いろいろな教科を勉強した方がいいのに、目の前の受験のためだけに勉強しているからだろうね。
理科離れに関しては、確かに学校の授業の仕方で改善されそう。要するに、子どもたちが面白がるような実験をたくさんして、テスト勉強のようなことは学年が上がってからやればいいということだね。
結びの意見のあとに、例えばと実例を書いていってもいいよ。
構成がわかりやすくまとまっている。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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