国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
自然との共存 サニー
「うわぁ。空気が気持ち良い。」
僕は山に行った。僕は、自然と共存することは、大切なことだと思う。
その一つ目の理由は、自然を無視してなにかをしようとすると、良いものは生まれないからだ。例えば、人の住む家も、人工素材だらけの家よりも、木をたくさん使った家の方が、温かみがあるし、気分も良くなる。暑い夏も、ただクーラーをガンガンにして快適に過ごすのも良いが、打ち水をしたり、よしずを置いたりして涼を取るのもよい。なぜならそのほうが、自然と共存していて心が和むし、環境にも良いからだ。僕の家も、高層階にあり、風がよく入るので、比較的涼しい日は窓を開けて、都会の風を入れている。風鈴は、風を音で感じる昔ながらの風流なものであるが、人工的なものでもある。中学生の僕と高校生の兄にとって、勉強している時、この風鈴の音色が一端気になり出すと、心地よさよりも音がうっとうしく感じてしまう。蝉の声もうっとうしいが、蝉にむかって
「うるさい!」
と怒鳴ってみても、自然の生き物には逆らえないので、あきらめもつき、我慢もできる。
二つ目の理由は、人工のものには、自然のような深みがないからだ。例えば造花は、本物よりとても長持ちするが、色の深みがないし、すぐに飽きる。それに対して本物の花は香りもあるし、時間と共に違う顔を見せてくれて楽しむことが出来る。また、テレビで見る映像と、生で見る景色とはまるで月とスッポンだ。
確かに、現代の恐ろしい技術では、原爆のように一瞬にして何十万人から何百万人もの人々を一度に殺せるほどのものがある。しかし、スマトラ沖地震では、広島、長崎の原爆による犠牲者の数に匹敵する何十万人もの人々が亡くなった。自然災害の前で人々は、その怒りのやり場がなく、時として牙をむく自然の脅威に逆らうことはできない。僕は、自然との共存について考えてみて、やはり「人工<自然」だと思った。人は近代的な技術があるので自然を生かすことを忘れがちだ。自分もそうだが、現代人は、我慢をする機会が少ないだけに我慢が足りないとつくづく思う。
「少しくらい暑くたっていいじゃないか。夏だもの。」
と自戒の念を込めて、言ってみる。もっと自然と向き合って、自然と共存することが大切だ。「強くなければ寛大ではありえない」と言う名言にもあるように、寛大な自然は強い。自然をなめてはいけない。僕は、川遊びを時々するが、先日神戸の川で起きた、水位が一気に増して人が流されて亡くなってしまったニュースを見て、一滴でも雨が降り出してきたら川遊びは止めようと真剣に思った。
講評 komiko
サニーくん、こんにちは! 夏休みの終わりにしっかりと清書に取り組んでくれました。「書き出しの工夫」での登山の様子もよりサニーくんらしさを表せてよかったですよ。
さぁ、九月一週はいよいよ大事な「進級試験」です。字数の目標に届くようにがんばって大事なポイントを意識して書いてみましょう!
次は9/2(火)に進級試験の作文について説明をします。課題は「私は二十年ほど前から(感)」です。「あなうめ三問テスト」は、九月一週の長文から出しますよ。長文をしっかりと音読しておきましょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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