国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2126 今日662 合計7660
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ファイヤァァァ!!!!1   メロディ・ブルー

考えてみれば、人類の歴史というのは火の使用という驚くべき体験によって幕を上げたと同時に、実は如何にして其の原初の火を手なずけ、制御可能なものにするかという挑戦の歴史であったと言えるかも知れない。皮肉なことにかつての火は今ではすっかり大人しくなり、逞しく焔をあげて萌える原初の火に触れる機会は少なくなった代わりに火の機能の代替物は、正体のはっきりしないブラックボックスとして生活の隅々に迄侵入し始めて居る。かつての原初の火は、個人のレベルで向き合って対処することが出来たが、社会化されてしまった現在の火は、時に個人の知らぬところで暴発する。こうして、今や熱の機能としての現代の火は、一方では飼い慣らされた従順なしもべであると同時に、他方では何時何処で暴走するか解らない不気味なダモクレスの剣と化してしまっているのである。
私は今の過剰に便利な世の中に慣れ過ぎることなく、自分の手で色々なことを体験していきたい。其の為には、先ず文字通り自分の手を使おうとするべきである。私の家は農家ではないが、沢山の田圃に囲まれており、夏や秋になると畔の草が生え放題になる。其の為何カ月かに一度、祖父母が草を寄せ集めては燃やして居るのだが、私も其れに時々参加する。其の時私は必ずマッチを使用して火をつけるのであるが、中々此れが面白い。危ないとは解っているつもりだが、あの箱とマッチ棒とが擦れる音が堪らなく好きなのだ。もうひとつ、私の火に関しての体験を挙げると、私は花火で火傷したことがある。夜、暗い中花火をやっていて、燃え終わった花火を水に入ったバケツに入れようとしたところ、間違って自分の指が花火の先に当たって、ぷっくり水ぶくれが出来てしまった。綺麗だけど、やっぱり花火は花火で、安易に扱ったら自分が怪我してしまうもんなんだよなあと其の時改めて考えさせられた。最近の子供はオール電化やらの所為で、火の熱さすらも解らないのかと思うと非常に残念に思う。ゆとり世代である私でさえ常識であることなのに。
また、便利な世の中を作った大人達も、自分の子供達の為に色々な経験を積ませる様に機会を作るべきであると思う。先に上げた様な子供が居るのも、大人達の責任は少なからずある筈である。中一の頃サマーキャンプに行ったが、あの時も確か火を起こすところから始めた。火は熱い。確かカレーを作った記憶があるのだが、外も蒸し暑いのに更に火のお陰で汗の量が半端なかった。こんな経験を、誰しもしたことがある筈だ。然し、こんなことをするのは一年に一度あるか無いか程度であり、此れでは解るものも解れはしないだろう。大人達も其処のところをよく理解し、解決策を実行すべきである。
確かに便利であることを否定することは出来ない。私だって便利であるからこそ電車を使って遠い学校に行けているわけだから。だが慣れ過ぎて逆に莫迦になってもいけないとも思う。無知であるが故の罪という言葉があるが、私達人間は色々なことを経験しなければ本当に莫迦な生き物の儘である。だから私達は身をもって沢山何かを経験することが必要であるし、私は其の様に生きたい。

   講評   koni


【第一段落】 要約は、要点をよくまとめています。続けて、生き方の主題を導き出すことができましたね。

【第二段落】 一つ目の方法を挙げて、体験実例を用いて説明できました。火は便利だけど恐ろしい面もある。知識だけで理解している怖さについて分かりやすく説明できています。

【第三段落】 二つ目の方法を挙げて、体験実例を書くことができました。自分にできることを一つ目の方法に、社会全体でしたらよいことを二つ目の方法として挙げたところがいいね。

【第四段落】 反対意見の理解をして、生き方の主題でまとめることができました。

 8月の課題も頑張りましたね。構成も表現もよくできています。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)