低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
自然と人間の長い付き合い方 えひな
人間は自然の一員である。映画「地球交響曲」のシナリオハンティングのため、フィンランド北部のラップランドの森を歩いた。ラップランドの夏の森はおびただしい数の蚊やブヨの大群なのだ。しかし、嫌がってはいけない。森の本当の美しさは、嗅覚・聴覚・触覚などの互換のすべてが解放されてこそ初めて見えてくる。五感のすべてを解放し、全身で森と対話したとき、初めて森は人間を受け入れてくれるのだ。多様な木々、草花、虫たち、動物たち、風、匂い、光などすべてが深く関わりあって一つの大きな生命体として生きている森と人間は共に生きなければならないのだ。だから私は、自然と共に生きていきたい。
第一の方法として、あらゆる場所に緑を取り入れることだ。最近、学校や家にもたくさんある。私の学校では、美化委員会が「花いっぱい運動」というのをやっている。花をプランターに入れたものをクラスに2つずつ置き、みんなで水をやって育てるのだ。ちょっとでも水をあげなければ枯れてしまう。そういう時、とても悲しくなるし、また次頑張って育てたいなと思うのだ。そういう些細なことでも、自然と向き合えるようになっていったらいいと思う。
第二の方法は、自然を破壊するのではなく守るということだ。最近、やっと地球温暖化が重要視されはじめ、森林伐採をするなと言っている。だが、森林伐採をやめるわけにはいかない世界なのだ。だから、私たちは紙やティシュッの大量の使用を控えればいいのだ。広告の裏を使ったり、再生紙と書かれたものを選ぶなど個人で守っていくべきだ。私も、先に述べたことを実践していきたい。
たしかに、自然を改良して私たちの快適な暮らしを得ることもいいことだと思う。今の世界があるのは、もちろん今までの自然破壊のおかげである。だが、これ以上は進めないようにしなければいけないのだ。「経験は最良の教師である」という言葉があるように、私は今までの人間がやってきたことを自然に戻していくためにも、自然と共に生きていきたい。
講評 huzi
進級テストでした。字数を【800字】、すべての項目に◎がついたね。 合格! おめでとう。
北欧のラップランドというと、美しい緑が生い茂っていて空気が美しいという印象があるのですが、自然あるところに生き物アリ、虫たちもおびただしく生息しているようです。
現代社会において、自然と共に生きて生きたいという望みを、ストレートにかなえることは難しいですね。
【生き方の主題】、どのような【方法】に結びつくか興味深い展開です。
身近なところから、【方法】を書いたね。身近に緑を増やしたり、自然破壊につながっている(と考えられる)消費活動に疑問を持ったり。大きな働きかけを無理に書くより、等身大のやり方を素直に示した点はいいですよ。2番目の【方法】は背景(知識)をさらに具体的に書ければ、意見文としての説得力が増すと思います。
【名言引用】もOK。ところで、「経験が教師になる」とは、「今までの人間がやってきたこと」のどの部分でしょう。清書にこの作品を選ぶなら、ここを明らかにしておくといいと思います。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |