低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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相対的と絶対的 いすも
形とはどこにあるのだろうか。形は物の中にある。だがもう一つの見方では、形は頭の中にある。目がなかったら、物は見えないのだ。この二つのどちらが正しいのかは質問が悪い。目は大変有効な感覚器であるが、物の大きさまでは分からない。大きさを知るという、はなはだ単純なことが人間はできないので、人の世では大変便利なモノサシが売っている。なぜ、それほど便利かといえば、視覚系だけに任せておくと、大きさの絶対値が分からないからである。(要約)
確かに相対的ということは、私達にとって便利であり、簡単でもある。それは、「だいたい」の感じで決められることができて、「絶対」で決めなくても良いからだ。私は相対的なアイディアを使うことが大好きであり、日常生活にも相対的なアイディアを毎日使っている。例えば買い物に行く時。私はショッピングをすることが大好きで、暇なときがあれば、デパートへ顔を出す。さて、そこで相対的な考えが役に立つのだ。私は一つほしいものが見つかると、同じものを、色々なちがうお店で探してしまう癖がある。それは店によって値段が違って、一つのお店ではとても高く売られたものが、違う店に行くとバーゲンされている事があるからである。断然私は、同じもので値段が違ったら安い方を買いたい。それは誰もがそう思うであろう。だから私はいつもデパートで見つけた欲しい物は最低でも後一箇所で同じものを探し、安い方を買うのである。こういう相対的な考えは私にとっても役に立ち、お金も溜まるし、それに得した気分になることができるのだ。だから、私は相対的に考えるのが大好きである。
しかし、絶対的に考えるのも大切である。たとえばテストなんかの時。私は数学が苦手で、数学のテストが出る度に大きなため息をついてしまう。だから、私は消去法で答えを出すことが多い。消去法で出すほうが簡単であるし、あまり考えないで済むからである。だが、だいたいの場合、答えは間違っているのだ(笑)。そのため、難しいが私は「絶対的」に数学の答えを導き出すことを、テストではいつも心掛けている。絶対的に答えを出すということは、「こっちよりはこっちのほうが正しいかな」という感じではいけない。ワンステップずつじっくりと考え、だんだんと答えに近づいていくやり方だ。そうすると、時間はかかるが、答えはだいたい当たっている場合が多い。絶対的に考えるのは相対的に考えるよりも難しいことだと思う。特にテストなどではそうだ。だが、絶対的に考えることによって、時間はかかるが、正確な答えを出すことができる。だから絶対的に考えるのも時と場合によって、とても大切であると私は思う。
確かに相対的に考えるのも、絶対的に考えるのもどちらも大切である。だが、最も大切なことはバランスよく相対的と絶対的に考えることだと思う。(総合化)「いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることとをいかに両立させるかということが大切だ」という名言もあるように、時と場合によって、相対的に考えたり、絶対的に考えたりしたらバランスの良い生活を送ることができると私は思う。
講評 ogi
いすもさん、こんにちは。項目が全てきちんと入りましたね。
【第一段落】 上手に要約ができました。
【第二段落】 比べることで判断する、「相対的判断」のとても良い体験実例が挙げられましたね。特に絶対値がつけられにくいものの値段の場合は、いくつかを比べることが判断の基準になりますね。
【第三段落】 絶対的な考え方をするという点では、数学はとても良い例です。言い換えると絶対的な考え方は、物事の中心(や真実)に近づく方法なのかもしれませんね。ユーモア表現も入ってとてもいいですよ。
【第四段落】 解決しなければならない問題は、非常に様々なケースがあります。絶対的が理想だからといっていつも絶対的な判断を下していれば、相手の気持ちがわからなくなったり、自分ばかり浮いてしまうかもしれません。「バランスよく考える」という総合化の意見は、両者の良いところを取る、とても良い意見ですね。「時と場合によって」というのは、人間にとってとても大切なことだと、私も思います。
今回の進級試験は合格です。たいへんよくできました。おめでとう!
<表記>
★私はショッピングをすることが大好きで、暇なときがあれば、デパートへ顔を出す。→私はショッピングが大好きで、暇さえあればデパートへ顔を出す。
★違う店に行くとバーゲンされている事があるからである。→違う店に行くとバーゲンになっていることがあるからである。
☆「〜である」が多いと文章がかたくなりすぎるので、使いすぎないようにしましょう。
☆「〜なこと」「〜なもの」は漢字「事」「物」を使わないのが普通です。気をつけてね。
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