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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生クリームの思い出   タッキー

 白くてふわふわして、口に入れるとあまさがほんわり広がり、元気がわいていくる生クリーム、それがぼく達家族みんなのいちばんの好物です。イチゴやチョコレートケーキ、クレープにかけて食べることが多いですが、ぼくと妹は、時々生クリームだけで食べることもあります。それほど、ぼく達は生クリーム好きなのです。
 両親にどうして生クリームが好きになったのかきいてみると、父は、
「小学生のころ、初めて生クリームを食べたしゅん間から、生クリームが好きになったよ。家の近くのケーキ屋さんで、生クリームだけが入ったシュークリームを売っていたから、それを一日に二つずつ食べていた時期もあったなあ。」
と、なつかしそうに教えてくれました。母は、日本にいるころはそれほど生クリームが好きではなかったのですが、フランスに来て初めて食べた生クリームが、のうこうな味でとてもおいしかったので、それ以来生クリームが大好きになったそうです。
 今年の夏休み、日本から祖父母がきたときに、ぼくはパリから一時間ぐらいはなれたシャンテリーという町に行きました。シャンテリーとは、フランス語で「ホイップクリーム」という意味で、実はここ、フランスのシャンテリーが、ホイップクリーム発しょうの地だったのです。その町のお城にあったレストランで、デザートにクープ・ド・シャンテリー(カップ入り生クリーム)というものを取ってみました。どんなものかと思ったら、大きめのおわんぐらいもあるカップいっぱいに、ちょっと黄色がかったホイップクリームだけがどーんと入っているものだったので、びっくりしました。ですが一口食べてみると、ふわっととけるけれどのうこうな後味が残り、まるで天国にいるよな気持ちになるほどおいしいものでした。お父さんは仕事で行けなかったので、たぶんとても残念だったと思います。
 また、家族でウィーンに行ったときにも、ぼく達は毎日のように生クリームを食べていました。なぜなら、ウィーン名物チョコレートケーキには、いつでも生クリームがついて来るからです。そのクリームは、フランスと似て味がこいのですが、あまみはほとんどなく、あまいチョコレートケーキとあわせると、絶妙のバランスになります。でも妹は、チョコレートケーキを残して、生クリームばかり食べていました。
 今までたくさん食べてきた生クリームは、場所によっていろいろなちがいがありました。たとえば、日本の生クリームはさっぱりしていますが、フランスはらく農がさかんなせいか、ミルクの味がこくボリュームがあります。生クリームを家族みんなで食べていると、ホッとする幸せな気持ちになりますが、それだけではなく、その土地の好みやかんきょうによって味がちがっているのが興味深く、家族で旅行した場所のよい思い出にもなると思いました。

   講評   kei

いろいろな国の生クリームを堪能(たんのう)しましたね。場所によって味もちがうし、家族の思い出になるというのも、幸せですね。
●書き出しの工夫/まるで生クリームのコマーシャルのような・・・。おいしそうです。
●自分だけがしたこと/いろいろなところで生クリームを楽しんだ経験が書けました。
●たとえ/「まるで天国〜」うらやましいなぁ。
●心の中で思ったこと/仕事で一緒に行かれなかったお父さんの気持ちを想像してみましたね。生クリームの味が家族旅行の思い出になるだろうという想いも素敵です。


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