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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然と共に   くろーばー

 トンボ王国はトンボと親しむための場所だ。トンボやトンボを取り巻く環境に関わるための知識を身に付けることが出来る。やはり、子供たちには直接トンボと接するトンボ採りも体験させるべきである。それをむげに禁止すれば、楽しいはずの自然がむしろつまらなく退屈なものに感じられてしまう。今の子供たちの虫取りは、数の多さを競う傾向が見られる。しかし、これは子供の遊びに関わる文化が退廃しているからだ。今の子供たちに、トンボのいる環境がいかに素晴らしいかを感じさせることが出来たら、将来トンボ取りが出来るような水辺が再生されるであろう。私は、自然と接しながら生きて生きたいと思う。
 そのための方法として第一に、自分から自然や自然を感じられる環境に飛び込んでいくことだ。とは言ってもいきなり森へ行ってダイブ!するのではなく、自然の恵みを感じる、と言うことだ。例えば、夏に多くの人が海やプールに行くだろう。海は塩辛くて、ゴミも浮いていたり、クラゲ等に指される危険もある。プールはその点綺麗で安全対策もばっちり、おまけに屋根までついていて天気気温に関係なくいつでも泳ぐことが出来る。しかし、海にはなぜが人を惹きつけるものがある。何しろ毎年毎年膨大な数の人たちが、海水浴やサーフィンをするために海へと出かけているのだ。自然の中に溶け込み、肌で感じることで、子供だけでなく大人も自然を感じる目と心を養うことが出来る。自然と接するのに必要なのは行動力のみで、自然というのは案外身の回りにあり、なぜか見えていなかっただけであったりする。自然の美しさに触れることほど人生経験の経験値が上がることは無い、といっても過言ではないだろう。
 第二の方法として、社会が自然環境と触れ合いやすい環境を作ることだ。トンボ王国のように、自然と直接触れ合える機会こそが、今の社会に不足していると思う。子供らは外へ出かけ、走り回って服を汚すこともしなければ虫を追いかけて土の匂いや草の瑞々しさを見ることがない。生まれた時からテレビが自分の近くにあり、好きなアニメを見てカードゲームやテレビゲームで一日中遊び、パソコンや携帯の虜になっていく。そうやって育った子供が大人になったとき、自然が身近にあることの素晴らしさを知らないわけだから、それに従って地球の自然も減っていくに違いない。日本、そして世界の将来を考えた時、まずは純粋で汚れと現実を知らない、未来を背負う子供たちに自然と触れ合える機会を存分に作ってやらなければならないと思う。、一個人の力ではどうにもならないような大規模な自然でも、社会が貢献してくれれば可能性は見えてくる。このように、自然と親しみやすい環境を作ることが必要であろう。
 確かに今の快適で過ごしやすく、大嫌いな虫や夏の暑さと冬の寒さから容易く逃げられる生活は非常に私たち人間にとっては合理的だ。クーラーがあれば夏も勉強が捗るだろうし、不快感を最小限に留めることが出来る。だがしかし、『寒さに震えた者ほど太陽の温かさを感じる』という名言があるように、自然の本来の厳しさを知った上で現代の暮らしを受け入れていかなければならない。自然は厳しいが、その厳しささえも元来の自然のぬくもりと感じられる人が真の自然を理解しつくした人なのだ。私は、自然と共に生きていく姿勢を忘れず、自然と接しながら生きていきたい。

   講評   kira

 くろーばーさん、こんにちは。自然と触れ合う事の大切さは、とくに子供たちの健全な育成の面でよく叫ばれています。まず、様々な面で環境の問題から、子供たちは自然から遠ざかっています。勉強のために時間がない、社会が変化して危険が多い、生活が都市部に集中する。こう考えてみれば、ゲームは生まれるべくして出現した現代の遊びである気がしてきます。アウトドアで、自然を楽しむ習慣をつけたいですね。
 そんな子供たちに自然を味わってほしいと願って、公園を造り、自然体験キャンプを企画します。しかし、そこには管理された自然があるばかりです。
 夏休みに、無人島体験をしたりする小学生のツアーがありますね。自然のきびしさに出会って都会っ子も日焼けしてたくましくなったようですが、その数日が終わるとまたもとの生活に戻っていました。それはそれ、今は今といった感覚のようです。これでは、依然として、その子にとって自然とは遠い存在なのです。
 くろーばーさんの指摘するように、海の魅力がヒントになりそうですね。決して快適とは言えないし、時として牙をむくおそろしい波になるけれど、人は海に惹かれて癒されます。その感覚を身近に感じたいですね。トンボ王国も、できれば、「となりのトトロ」ならぬ、となりのトンボ王国といった存在になってほしいなと感じます。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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