創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   成長するために   光龍

 今の子供たちに虫採りをさせてみると、やたら数ばかり競う傾向がある。しかし、これは、子供の遊びに関わる文化が退廃しているからだ。とはいえ、現在の日本では、いかにルールを守ったとしても、大勢の子供たちがトンボ採りに興じられるような環境はほとんど残されていない。多くの人たち、特に将来のある子供たちに、虫の住める環境がほんとうにすばらしいものだと感じさせることができたなら、その子供たちが大人になった時、日本中に多くの子供たちが虫採りに興じられる場所が再生されるに違いない。僕は、何でも、自分の身をもって体験することで成長していきたい。
 そのためには、生の自然や人間に接する機会を多く持つことである。最近は引きこもりやニートと呼ばれる、あまり直で、人と接することがあまりない人が増えている。この人たちは、人と直で接する機会が少ないため、自分自身を成長させることができない。自分で人と接する機会を作るという、一歩を踏み出さない限り、ずっとそのままだ。環境問題も同じだ。自然と接する機会がないと、身近に感じず、平気で電気をつけっぱなしにしたり、エアコンで部屋をガンガンに冷やしたりする。環境問題について考えるには、自然のありがたみを感じることが大切だ。
 子供たちにやたら注意するのではなく、自由の中での責任や配慮を教えることだ。僕の弟と妹は、僕が間違っていると注意しても、なかなかやめない。例えば、いすに正座で座ってご飯を食べたり、窓が開いているのにピアノを弾いたりする、などだ。こういう場合注意せずに、失敗して怒られるのを見守ることしかないのかもしれない。
 確かに、現代社会は子供たちへの犯罪も多く、不審者も多く出没したりしている。しかし、「記録は破られるためにある」という名言があるように、危険な思いをすることで、これは危険だと、実感しもう二度としなくなる。失敗から、学ぶことができるのだ。やっぱり僕は、何でも自分の身をもって体験することで成長していきたい。

   講評   tama

 環境破壊が進んだことで、現代人は自然に接する機会が少なくなっていますが、じかに触れて体験することでしか学ぶことのできないことがあるのです。自ら進んで「生の自然や人間に接する」という機会を作ることは大切ですね。
引きこもりやニートについて、また環境問題についての実例を挙げ「一歩を踏み出さない限り、ずっとそのままだ」と述べてくれました。この考え方は、非常によいと思います。
また規制ばかりするのではなく、自由に体験、実感させた上で「責任や配慮を教えること」について考えることができました。これもよい方法です。とくに小さな子供は、何度も注意するよりも、しっかりと見守りながら、あえて失敗させてみることも必要です。光龍くんはきっと、いつもひやひやしながら弟妹を見守っているのでしょうね(笑)。
反対意見は、「・・・出没しているため、危険があふれている」など、ひとこと付け加えるとわかりやすいでしょう。

※ やっぱり → やはり


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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