低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2356 今日99 合計9453
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   コミュニケーション方法   サニー

 自然の有為転変を眺めては、人の人生の儚さだけでなく、社会も常に移り変わってゆくのだという気持ちが、日本人の心のどこかに絶えず潜んでいる。日本では、言葉だけでなく、物理的対象物を共に見ることで、社交が成り立つのだ。そう考えると、月見、花見、雪見といった集団的な観賞行為は、実は、日本文化の中でのコミュニケーションの方法でもある。<要約>僕は、言葉に頼らない、日本的なコミュニケーション方法は良いと思う。
 その第一の理由は、共通したものを見ることで、心が通い、親近感があるからだ。僕は、夏休みに親戚達と御嶽山へ行き、夜に車で空の開けた場所に行って星空をみた。そのとき見た星は、都会とはまるで異なり、数百倍もの数の星が輝いていた。数分おきに流星も現れて盛りあがった。そんな風にしていると、
「来年も山に来たいなぁ。」
と、皆の顔に書いてあるようだった。皆、心で同じことを感じているのだった。
 第二の理由は、心が通じている人には、あえて言葉にしなくても通じるからだ。例えば、よく洋画などでは、仲間に目配せして合図をするという場面をよく目にする。これも、同じことを感じている仲間だからこそできるコミュニケーションである。
 確かに、はっきりと言葉にしないと相手に本当の気持ちが伝わらないこともある。また、言葉を通じて自分の意見をしっかりと言えることもとても大切である。それら能力を身に付けた上で尚、「以心伝心」「暗黙の了解」など、間を感じ取る感性とも言える、日本人にしっくりとなじむ様々なコミュニケーションを通して生きていくことはとても大切なことである。だから、僕は、言葉に頼らない、日本的なコミュニケーション方法は良いと思う。


   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 送信ミスでこの週の講評がきちんと送信されていませんでした。大変申し訳ありませんでした!  今回の意見文では、大事なポイントを意識して自分の体験実例を引き出すことができていましたね。

 「要約」を工夫をしてまとめてくれました。「是非の主題」で共通のものを見ることによって成り立つ日本的なコミュニケーションを良いとして、その理由一として、「共通したものを見ることで、心が通い、親近感があるからだ。」と挙げてくれました。ここの語尾は、「親近感がわくからだ。」とできるともっとよくなりますよ。「体験実例」では夏休みの御嶽山で星空を見ながら感じたことを「その人らしい会話」を入れながら挙げられましたね。「理由二」では「心が通じている人には、あえて言葉にしなくても通じるからだ。」として洋画の場面で観る目配せ等の合図について「社会実例」が書けたのでここで「途中の感想」として「そこまで気持ちが通じていない人にこの合図をうっかりとするととんでもない結果が待ち受けそうだ(笑)。」などの「ユーモア表現」も付け加えられそうですね。第四段落は「反対意見への理解」として自分で工夫した「名言の引用」をそして「是非の主題」へと展開してくれました。「これからの結び」は書きにくかったでしょうか?「これから僕は、言葉に頼らないコミュニケーションを味わえる場面を大切にしつつ、自分の意見をはっきりと伝えられるコミュニケーション能力も身に付けていきたい。」などと付け加えられると目標字数に届きますよ!

 次は九月十六日(火)に電話をします。「衰弱したアイデンティティの(感)」を読んでの意見文です。「あなうめ三問テスト」も出しますから、しっかりと一日二〜三回音読をしておきましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)