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　　　くるくるバレリーナ　　　クローバー

「一学期に乾電池・電流・電圧とかを習ったから、自由研究は乾電池とモーターを使った作品を作りたいなぁ。」
私が父に言ったこの一言から、ものすごいもの物を作ることになりました。ギアボックスを作り、ゆっくり回るようにして、何か回るものを作りました。名前は私が付けた「くるくるバレリーナ」。たくさんいろいろなことを考えて何度もやり直して、いろんなところを工夫して、難しかったけれどとても楽しかったです。
　一番難しかったのは、歯車の組み立て。思うようにいかず、歯車が違うところにはまってしまったりしました。そしてがんばってネジでふたを閉め、できたと思ったら、
「これだと下に乾電池をしまってもスペースが開きすぎだから、棒の位置をずらそう。」と父に指導され、もう一度ネジを取って少し前からやり直し。とても大変でした。それに、その棒の上でバレリーナがくるくる回っておどるんだから、舞台がぐちゃぐちゃでは困ります。舞台を作るのに使ったのは、厚紙、まず乾電池ボックスを下に向かせて、乾電池が交換できるように工夫しました。上に向かせたら、乾電池が切れたら一生遊べなくて困るから！しわが一本増えるぐらい良く考えた末に私が思いつきました。次はギアボックスを乾電池ボックスにセロハンテープで固定します。そして、高さ、幅などを計るのに苦労したと思ったら、また父が難しいことを考えていました。
「厚紙の半分までカッターで切り込みを入れて、折ってボックスにしたらどう？」
というのです。厚紙を切らないように半分まで切るのはうまくできなくて少し父に手伝ってもらいましたが、かなり大変でした。でも完成したものを見たら、すごくうれしくなりました。微妙に回り方が変ですが、自分でよい作品を作り上げることができてよかったです。
　私はもう一つ、学校に提出するもので好きだったものがあります。それはクリスマス前に作るクロスステッチで、額も自分で作ります。毎年みんなが同じものをぬうのですが、色だけは自由で個性がでます。私はクロスステッチが大好きで得意。すぐに出来上がるので、その後自由に好きなクロスステッチをするのも好き。自分でデザインしたものを自分の好きな色でクロスするので、もしかしたら決められたものを作るのより好きかもしれません。クロスステッチのときにもう一つ楽しみなことがあります。それは、みんなを助けることです。みんな、私が得意なことを知っていて、
「ここどうやってやればいいの？」
と聞いてきます。私は教えるのが大好きなので、みんながいろんなことを聞きにくるのを待っているのも大好きです。今年はクリスマス会のときに後ろの壁につるすステンドグラスを作ります。それも今から楽しみです。
　何だって一生懸命やれば、自分なりに最高の作品ができると思います。学校で作る作品は、時間に追われて大変だけれど、私が作る作品はいつも早く丁寧に、そしてすてきにできる様にがんばるぞ！と心のなかで思いました。

　　　講評　　　hoemi

《書き出しの工夫》　会話からの書き出しが上手になったね。お父さんに相談する場面がいきいきと浮かんできましたよ。
《自分だけがしたこと》　「くるくるバレリーナ」が完成するまでの過程をくわしく説明できたね。悪戦苦闘しながら作品を作り上げる様子がよく伝わってきました。苦労しただけに完成させた時の喜びもひとしおだったでしょう。クロスステッチの話もうまく広げられたね。
《たとえ》　＜まるでしわが一本増えるぐらいよく考えた末に＞と、＜まるで＞をつけ加えてみよう。どれだけあれやこれやと考えたかがうかがえるたとえだね。
《心の中で思ったこと》　物作りはとても楽しいよね。作る楽しみ、完成させた時の達成感など、世界にまたとない自分だけの作品を生み出せる喜びがあるよね。これからもいろんな物づくりにチャレンジしていけるといいね☆