創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   相対と絶対   おふね

 人間の眼は、相対的にモノを見る。そのため、モノそのものの本当の大きさはよく分からないことが多い。例えば、夕方、山の向こうにいくつかの星が見えたとする。その時、見えただけならば「星って山よりも小さく見えるなぁ。」と思うだろう。だが本当は山よりも(もしかしたら)この地球よりも大きいものなのである。私たちの中で、モノの大きさは相対的な大きさで認識される。一人では大きさを知るという単純なことができないので、世の中ではモノサシを売っているのである。モノサシが無いと不便なようだが、逆に、我々が比例や相似といったものを考えることができるのは、そういった性質がないからだともいえる。
確かに相対的に物事を見ることは私たちにとって便利なことである。その例として学校で行われるテストが挙げられるだろう。自分の点数を平均点と比べてみることにより、自分が今だいたいクラス・学年のどのあたりのレベルにいるのか把握することができる。また、友達と自分の点数を比較して、不安になったり優越感をもったりすることもあるだろう。テストだけではなくもっと日常的なことでも私たちは相対的に物事を見ていることがある。私はこの前、友達の誕生日プレゼントを買うために、いくつかの文房具屋をまわった。最終的にはひとつの文房具屋でプレゼントを買ったが、その時の買うお店を決めるために、相対的に見て決めたことはいえるだろう。「あ、あっちのほうが安いかも。」「うーんこっちのほうが使いやすいな。」・・・などなど。物を買う時、値段やデザイン、機能を比べてみてどの商品を買うかを決める人は多いだろう。このように、相対的に物事を見ることは、ほぼ日常的に行われているのである。
 しかし人生には時として、絶対的なものが必要な時もある。例えば目標やめあてを決めるときは、時と場合によって変わるような流動的なものでは意味をなさなくなってしまうだろう。価値がそのたびに変わっては、せっかく決めたことも価値がないものになってしまうのではないだろうか。
 確かに物事を比較して見る相対的な見方も、周りに流されない絶対的な見方も、どちらも大切なものである。しかし「出来上がった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態にあわせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である」という言葉があるように、もっと大切なことは、なにもかも一人で決めるのではなく、生きていく中で他人と協調し、且つ自分の信念を守りながら判断していくことではないだろうか。

   講評   kamo

 第一段落を自分の言葉で書き換えて、しっかりしたオリジナルの意見文になったね。今月もがんばりました。
 では、また10月からもどんどん進めていきましょう!

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