国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「確かな」社会   まりも

個人の自立は安定した社会を作るうえで重要だ。「他社から石もて終われようと自分は自分という『内的確かさ』ではなく、
近接する隣人たちから同質的な存在として受容されているという安心がもたらす『近質的確かさ』を基礎とする、わたしたちのコミュニケーション。」
(宮台真司「制服少女たちの選択」)これは私が今読んでいる本に書かれているものだが、自分の意見より周りの雰囲気に流されやすい日本人の性質をよく
表していると思う。この本は非行に走った少女たちについての本である。このような「周りもやっているから問題ない」「返って真面目に生きるだけのほうが恥ずかしい」
という雰囲気が場の中で広まってしまうと善悪の判断がつかなくなりやがてそれはエスカレートしていく、と著者は指摘する。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉もあるが、個人が自立せず歯止めとなる道徳や信念という「確かさ」を持っていなければ、
周りに流されマナーや社会のルールを守る意識のない人が増える恐れがある。
社会は大小さまざまな決まりごとで成り立っているため、このような人が増えるということは社会の崩壊をも意味するのだ。

しかし、周りと協力し助け合うことも重要だ。私が印象的だったのは去年の球技大会でのことだ。
クラス内でバスケットボールやドッヂボールなどのグループに分かれてクラス対抗で勝負するというイベントがあった。
私は小学校のときに経験のあるバレーボールを選択し、チームメイトも大概が中学や高校でバレーを経験している子だった。
その中で私の友達は体育程度でしか経験のない子だった為、試合ではその子が狙われてしまうこともあったが
一生懸命レシーブしていたので私たちも一生懸命ボールを追いかけ、繋げていくようにカバーした。
結局試合は負けてしまったが、一致団結し助け合ったプレーはとても楽しく良い思い出になった。
日本の社会でも、終身雇用制が主流だったころは多少能力の足りない人がいても周りでカバーすることで上手く成り立っていたという。
また日本の産業を見ても、石油など資源の足りない部分は輸入に頼り、出来上がった製品を輸出することで経済が成り立っている。
人間も社会も、足りない部分や弱い部分があるのは当然で、それを周りで助け合っていくことで団結し、
信頼や繋がりを深めることができる。いわば協調性は社会をまとめる潤滑油のような存在だ。

社会を成り立たせるには、安定もまとまりも欠くことのできない重要な要素である。
ゆえに私は、大切なことは先に述べた「内的確かさ」を持つことだと考える。「君子の交わりは淡きこと水の如し」という
言葉があるが、川の水が石や場所によって二手に分かれてもまた混じりあい、さらさらと何事もなかったように流れる。
内的確かさを持つものはこのよに、ベタベタしたり迎合することも、ポチンと孤立することもなく、
「確かさ」を持って決断したりない部分は助け合うことができるのだ。
内的確かさこそが本用に「確かな社会」をも築く上で求められる要素なのだ。

   講評   takeko

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