国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   季節感   くろーばー

四季のある国、日本。日本は、春夏秋冬と呼ばれる季節の移り変わりが存在する良好な環境に恵まれ、緑も豊かで、自然と共に暮らすことが出来る絶好の場所である。春には桜が咲き、雨の多い梅雨を越えたら燃える様に暑い夏が出迎えてくれる。その夏も今頃になると秋の涼しい風へバトンタッチし、気付けば冬、雪が降り積り、美しい銀世界を作り出す。やがて寒い冬も徐々に暖かくなり、芽吹きの季節へと続いてゆく。昔の日本人はまさにこういった『季節』を感じながら暮らしていた。ところが近頃では季節感とはかけ離れた生活を営み、食べ物も季節に関係なく栽培されるようになってしまった。私は、もっと季節感のある暮らしをすべきだと思う。
そのための方法として第一に、季節の変化を全身で味わうことだ。例えば、最近の家には一家に一台、いやそれ以上の数のエアコンが設置されているのが当たり前だ。我が家にも(滅多な事では使わないので埃まみれ?笑)とりあえず一台はある。これを使えば夏は涼しく冬は暖かく、年中快適に過ごす事が可能だ。今では学校でも冷暖房完備といったところが珍しくない。私の学校では冬になると教室にストーブが設置され、夏は、一年中取り付けられっ放しの扇風機四台が首を振って風を送ってくれる。食べ物だって、今はハウス栽培や冷凍技術が進んで本当に冷凍物か、と舌を疑いたくなるような代物が気候に関わらず食卓に並んでいる。このような状況ではとても季節感を感じるなど出来るわけが無い。夏から秋に変わる瞬間の風や、春一番を感じられるように、纏わりついている最先端の科学技術を脱ぎ捨てて、着の身着のまま五感で感じられる生活に変えることが大事だ。夏特有の蒸し暑い昼間、冷えたスイカを食べるというのもなかなか風情あふれるものだ。(大人はビールですかね??)冬寒すぎて風邪をひくのは好ましくないが、上着を着て外に出て、雪合戦などで暖まるのも良いかも知れない。とにかく地球と一緒にいきている実感をもつことが重要なのだ。
第二の方法として、学校や会社で季節感のある行事や催しを大切にすることだ。小学校では七夕が近いので『七夕集会』をやったり、クリスマスが近いので給食で豪華なメニューが出たり、ちょっとした季節を感じる事はできる。しかし中学校となるとそういった行事から完全に切り離される。会社ではそういった行事はまず無いと思われる。おだのぶながは、子供のころから野山を駆け回って自然と戯れていたので自然を熟知しており、のちに的確な判断をする材料に出来たのだとおもう。(伝記実例)
確かに科学の発達は人類に快適な環境をもたらした。だがしかし、『正しいものは、悩みも多い』という名言があるように、正しいからこそ厳しい一面も多い。私はこれから、日本の四季を感じながら生きて生きたいと思う。

   講評   kira

 くろーばーさん、こんにちは。書き出しのエッセイの部分、さすがですね。流れるような文章の中に、きらきら光る言葉があります。季節とともに成長しているのですね。
 季節の変化を全身で味わうことは、現代っ子には難しいようです。(現代おばさんもですね。)衣食住が便利にメカニックになってきて、平均値でいることがあたりまえになっています。真夏の冷えたスイカを縁側でがぶっと食べることなんて、都会ではある意味最高の贅沢なのかもしれませんね。エコロジーが叫ばれる今こそ、自然を全身全霊で感じる生活にしたいものです。
 中学生で、はやくも季節行事から切り離されるのは厳しい現実ですね。まだまだ、成長期の瑞々しい精神を持っていると言うのに。
 織田信長の伝記実例は、うまいタイミングで入っています。こんな感じで、自分がよく知っている話を入れる練習をしていこう。考えてみれば、自然と親しんで成長した偉人って、昔の人はみんなそうですよね。(笑)
 日本の美しい四季のうつろいも、またまた人間があみ出した科学という宝刀によって絶たれようとしています。そうさせないためにも、季節はしっかり自分に刻みたいですね。

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