国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   忘れ物   かほう

「ごめんなさい」
「忘れました」
「すみません」
「おねがいします」
こういう言葉は、言いにくい。なぜかというと、自分の失敗や、欠点や、無力さをみずからみとめる自己否定のことばだからだ。でも、自分を否定するとは、自分全体がまちがっているのではなく、一部がまちがっているのを認めてそれを否定することであり、そうできることによって、私たちは明るくなりつよくなる。自分の一部のまちがいを認めることができると、言いにくいことばをにごらせたり、くもらせたり、ゆがませたりせずに、ことばのひびきもすがたもすっきりしてくるのである。(要約)
前にこんなことがあった。学校で、音楽の時間に二人だけ、みんなの前でリコーダーを吹くというものがあった。次の音楽の時間は私の番だった。前の日にリコーダーの練習をしようと思って持って帰った。家で練習したら、明日はみんなの前で発表するから絶対に持っていかなければ、と思っていつも持っていっている手提げの近くに置いておいた。
次の日。朝起きて、時計を見てびっくりした。七時三十分だ。私の家は学校から遠いので、七時四十五分にいつも家を出ている。大寝坊だ。飛び起きて、いつもよりもすごくはやく着替えたり、ご飯を食べたりした。気がついたら、時計が七時四十八分を指していた。すぐに自分の部屋にもどって、手提げとランドセルを持って家を出た。学校について一時間目が始まってから、
「あ。リコーダー忘れた。」
音楽は、二時間目だ。もう遅い。せっかく練習したのに、寝坊したせいで、手提げに入れるのを忘れてた。音楽の時間。私は、音楽の先生の所に、すぐに行った。
「先生。リコーダーの練習してきたんだけど、朝が忙しくてリコーダー忘れてしまいました。だから、リコーダー貸してください。」
「はい。いいですよ。次は、持ってきて下さいね。」
私は勇気を振り絞ってよかったな、と思った。
ジョージ・ワシントンも、私と同じような事をしている。ジョージ・ワシントンが、六歳の時に、お父さんの大切な桜の木の枝を、新しいオノで切ってしまった。けれど、ジョージ・ワシントンは、正直にお父さんにあやまった。お父さんが怒っていると思っていたけれどお父さんは、
「お前の正直さは、千本の桜の木に値する。」
と言って、ジョージ・ワシントンのことをほめた。
言いにくいことばでも、勇気を出してきっぱりと自分の意志を相手に伝えること、自分の欠点を自分から認めることの大切さや、本能的にそれを避けようとする心を否定することによって、私たちは明るくなり強くなれることが分かった。
(分かったこと)

   講評   onopi

 第一段落の要約は大切なポイントおさえながら、自分なりにまとめることができました。よくできていると思います。がんばりましたね。第二段落は以前の体験を思い出して実例として書くことができました。この例は勇気を振り絞って先生に本当のことを話したことで道が開けた話ですね。また第三段落は有名なジョージ・ワシントンの話が書けました。このエピソードに対してのあなたの考えが書けるとさらにいいと思います。最後の段落は分かったことが書けていました。ことわざを引用できるとさらに説得力が増すので、何か引用できないか考えてみましょう。


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