国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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追求すること まーたん
ある物事に興味を持ち研究しようとするとき、まず目に付くのはその形態や振る舞いなどの現象的側面である。しかし、それだけにとどまれば記載的な博物学にすぎない。小さい時、私達は歌やお遊戯、学校での給食など、皆で一緒に身体を使い、動かす事で、他人の身体に起こっていること(直接に知覚できないこと)を生き生きと感じる練習を、繰り返してきた。身体に想像力を備えさせる事で、他人を思いやる気持ちを、つまりは共存の条件となるものを、育んできた。このように、必要なのは事物の現象の奥にひそむ原理を追求する事である。私も、ものごとの表面的な現象にとらわれずに、その背後にある原理や原則を考えるような生き方をしていきたい。(生き方の主題)
その方法は二つある。第一は、表面だけを見てすぐに判断せずに、いったん立ち止まって考えてみる事だ。私の担任で、部活の顧問でもあった先生は学校一怖くて厳しい。体育の先生で、授業では毎回のように怒鳴っている。他の先生が見逃してくれるような事も、絶対に見逃してくれないため、沢山の生徒から嫌われている。入学当時、何でこんなにも些細なことで怒るのだろう?どうしてこんなに怒鳴るのだろう?と先生に対して疑問ばかり抱いていた。しかし、私はこの先生と部活を通して二年間付き合ってきてだんだんと良さがわかってきた。私達を思ってくれているからこそ厳しくしてくれているということに気付いた。人間は怒るにはエネルギーを使う。怒ると疲れる。どうでも良いと思っている人には怒らないのだ。(複数の方法一)
また、テレビなどの媒体が、現象面だけを使うのではなく、その背後までも分析して報道をしていく必要がある。伝記によると、ウェーゲナーは、アフリカの地図と南米の地図を見て海岸線の形が似ている事に気付いた。そこから大陸移動説という大胆な仮説を打ち立てたのだ。このように、現象に目を奪われるだけでなく、その背後にある原理に目を向けると、些細な事からも大きな事を発見する事も出来るのだ。一つのことに、とことん原理を追求すれば、歴史に残るような大発見もできるかもしれない。(笑い)(複数の方法二)(伝記実例・長文実例)
確かに、原理や原則を考える前に、ものごとの実際の姿をよく見ることは大切だ。人も、始めは第一の印象で、その人のイメージが決まる。意外にも、良い人だったということもあるかもしれないが、大抵人の情は顔にも出てくるというように、良い人は良い顔をしている。これは顔と言うのは、『顔』という意味ではなく、『表情』だ。しかし、「カメラマンは、レンズのほこりを払わねばならない」という名言があるように何事においてもその物事を、よく見た後でよく考えなければならない。(反対意見への理解)(名言の引用)(生き方の主題)
講評 kira
まーたん、こんにちは。なんだか??? と思ったら、これは3週目の作品ですね。ひとつ予習し過ぎたようです。
次回、2週目で書いていこう。
科学する態度について書かれていましたね。まず、現象面から入っていって次第にその奥の原理に迫っていく。これを生き方にもあてはめて考えようと意見を挙げました。
そのためには、どんなときも表面的なできごとに振り回されないようにすることが大切です。部活の先生の怖さや厳しさにも、じつは意味があったことがわかってきたのね。怒るのはほんとうにエネルギーが要ります。へとへとになりますよ。(実話。笑)怒るのではなく、叱っているんだよね。
現象から分析を進めて大発見に至ったいい例が挙がったね。大陸移動説などは、よほど根拠がなくては受け入れてもらえなかったでしょう。
確かに第一印象やひらめきも大切です。観察眼も必要ですよね。でも、それをどのように展開させていけるかが、もっと大切ですね。
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