国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   効力感   青藍

 子どもの効力感を伸ばす育て方をするべきだ。
 そのための方法として第一に、子どものやりたいことを禁止せず、挑戦させることだ。
親が子どもの安全を考慮し、新たな挑戦をしようとすることを止めたい気持ちは分かる。子どもが未知の領域に進んでいくことは当然不安だ。「雉も鳴かずばうたれまい」ということわざがあるように、親は子どもが何かに挑戦したことによって傷ついたり、後悔したりすることを恐れる。しかし、それがかえって子どもの可能性の芽を摘んだり、成長を抑えたりすることに繋がったりしてしまう場合があるのだ。子ども自身は親が心配するほど失敗を恐れていないし、そこから何かを学ぶことも多い。
私は小さい頃から割と自由に、新しいことに挑戦することを許されてきた。小学6年生のときに無人島の体験学習への参加を望む私を「危険だから」といって止めることも無かったし、部活や習い事も私が望むことをやらせてくれている。私がそれらの挑戦によって、成功からも失敗からも、生きる上での様々な知恵や教訓、自信を得ることができた。それが今の私に与える影響はあまりに大きく、確実に私の人生を良い方向へと導いてくれている。もし私も将来親になったら、子どもが挑戦をすることに対して寛大でありたい。
 また第二の方法として、失敗に対して寛大でない風習を改めることだ。
現代の日本は失敗した者に対して厳しすぎる、とよく言われる。受験や仕事、もしくは日常生活において周囲の期待する結果を得られなかった場合、そのレッテルがしつこく付きまとう。たった一度のミスで人生が大きく変わってしまうことも多い。小さいことは新しい物事にどんどん挑戦していた子どもも、成長していくにつれてそれをためらい始めてしまう。失敗した者に対する道を増やしてやれば、個人がもっとレベルを高めていけるはずだ。一度の失敗で自信ややる気を全て失うようなことを無くすべきである。
 確かに、自分の限界を知ることも大切だ。しかし、日本の社会は子どもたちにもっと効力感を持たせるような教育をすべきだと思う。

   講評   hamura

「効力感」という文中のキーワードをうまく入れています。ことわざも含む一般例で読み進めやすい書き出しです。自分の例が長く書けそうなときはこのように最初は一般的な話にして、読者を十分導いてから自分の例を挙げると、わかりやすいですね。逆に大変特殊な実例を冒頭に置いてまず強く読み手を引きつけてから、ていねいに解説していく書き方もあります。いろいろな書き出しをしてみるといいですね。「成功からも失敗からも」と両面で意見を出していたり「親になったら」と前向きに述べているところは好感が持たれるでしょう。
 第二の方法では個だけでなく社会的責任に目を向けられました。これからも社会まで視野を広げて書いていきましょう。具体的な方法を想像できるとなおよいですね。「受験や仕事のミス」を挽回できる機構。就労しながら勉強出来るシステムや、社会人になってからも学びたいと思ったときに学生に戻るという選択肢のある社会などでしょうか。
 最期の意見も社会性一般性を考慮してまとめられました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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