低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「ドラえもん」の奇想天外な科学の小道具は、困難を解決してくれるどころか、思惑に反して勝手に暴れだし、思いがけない新たな問題を引き起こすのである。それが、ギャグのメインになってはいるが、そこにはただ笑ってはすまない問題がある。ドラえもんの面白さは、現代の深刻な問題への警鐘なのである。それに気づかずに笑って読み続ける子供たちの未来に夢は描けないのである。藤子氏がドラえもんに託した現代へのメッセージをしっかりと読み返して欲しい。
未来に対して「危険」を指摘しているドラえもん。しかし、僕の小学低学年のときはドラえもんにたいして「面白い」ブツでしかないと思っていたと思う(笑)。そんな未来の科学技術によって創造された道具は使う人によっては長文中のようにマイナス方面で利用・効果を起こしてしまったりする。何故そのようなかになって使い方、結果になってしまうかは二つ理由がある。
一つは悪意ではない優越感が自分だけという方面で起こってしまうということである。優越感というのはおもしろいもので、「自分・僕(達)しかない・しか知らない」というものは極端に使いたくなる。そのような回想の中でこんな「危険」なことに使ったら面白そう、という発想が登場してしまう。自分だけを優越させたいが為に他のひとをけちらすようにいたずらするのだ。それは「ドラえもん」のなかではジャイアンの位置関係にあるだろう。
もう一つは悪い状態を良い状態に直すときに全く別なところでわるいものがでてきてしまうというものだ。これは「ドラえもん」ではのび太・ドラえもんの位置関係にある。これは現代社会にも当てはめられて、このような発想である。暑い→食べ物が腐る→冷蔵庫を作る→腐らない→冷蔵庫のフロンによりオゾンホールの発生というような感じだ。これは副作用とも呼ばれる。しかし、それは副作用でも何でもないのだ。ただの弊害、はっきり言えばただの害かもしれない。
確かに科学がもたらすものにはプラス面がある。だから弊害なのだ。+−をかんがえて利点があるか製T¥利した上で行動した結果が完全なプラス面であると思う。
「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という名言にもあるようにこれから大切なことはプラスらしい外見ではなくて、はっきりとプラスを確認することである。確認・調査はマイナス結果を生みズらい。そのようなことからも「危険」には危険なりのあるように「安全」には安全なりの危険があるのだ。
講評 nane
今回もよく考えた。
表現の仕方がちょっとこなれていないところがあるが、それは深く考えている証拠。
第一の理由の優越感というのは、確かにある。科学の発達をみんなの幸福のために使うというよりも、他人との競争で勝つことに使うようになったためだろうね。鉄腕アトムの科学は、みんなを助ける役割を果たしていた。ドラえもんの科学にもそういう面はあるが、それ以前に、自分の個人的な欲求をかなえるために使われてしまう場面が多い。
第二の理由の副作用も、最近になった明らかになってきた問題。それまでは科学の成果は手放しで評価されてきた。今は、その成果がもたらす長期的な副作用も考える必要が出てきている。
▲生みづらい(「づ」ね)
更に読みやすくして清書するといいよ。
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