国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生きる喜び   いすも

 幼稚園生だった私は何もかもが楽しく思えたのを覚えている。幼稚園ですること、やることが全て楽しくて、毎日が気楽であり、毎日が夢のようであった。友達と遊ぶこともお遊戯をすることも、お昼寝をすることも、お弁当を食べることも全てが楽しかった。勉強はしなかったし、宿題だってなかったし、通知表もなく、ただ毎日が新しい発見だらけで、毎日新しい国へ冒険をしているようであった。だが大きくなり、小学校に入って勉強が大変になるにつれ、こういう毎日の楽しさや嬉しさが薄れてきてしまった。人間は、生きる喜び、命に対する喜びを大切にするべきだと思う。
 そのため第一の方法は、毎日を感謝して生きていくことだ。いくら辛いことがあっても、嫌なことが身の回りで起きても、常に感謝をすることが大事だと私は思う。そうすれば毎日が楽しく、生きている喜びが実感できると思う。私はクリスチャンで、学校もキリスト教の学校に通っている。そのため、よく聖書を開いては読むのだが、聖書には「常に感謝しなさい」や、「感謝を持って毎日を生きなさい」など感謝に対しての御言葉がたくさん書いてあるのだ。聖書に影響されたのかどうかは自分でもわからないが、私は常に感謝して生きていけていると思う。いくら最低な一日であっても、温かい食べ物は食べることができ、温かい服を着ることもでき、目は見えて、耳は聞こえて、口でコミュニケーションをとることはできるのだ。そう考えるだけで、ネガティブな考えはぱっと消え、とても温かい、嬉しい気持ちになれるのである。毎日常に感謝をする。そのような小さな行いで、生きる喜びが実感できるのだ。 
 また第二の方法としては、子供心を持つことである。幼い子供心を持つことによって、毎日が楽しく感じられ生きることができると思う。誰もがそうであるが、幼稚園生の頃は毎日が楽しかったのに、小学生になり勉強も難しくなり、塾にも行き始めるとだんだん毎日が楽しく感じられなくなってしまう。それは人間誰もがそうであると私は思う。そして勉強などが難しくなっていくと、体や脳が成長し、心も大人っぽくなってきてしまうのだ。そして、成長するにつれ、素直で無邪気で楽しい子供心が薄れてきてしまい、毎日が楽しく感じられなくなってしまう。だが、この世が誇る大天才作曲家、モーツアルトは違った。これほど素晴らしい伝記人物なのに、彼は大人になっても全く子供心が薄れなかったのだ。それどころか子供心が消えなかったため、周囲や家族が心配したほどであったという。だが、この無邪気な幼い心から作った作曲のせいか、モーツアルトの作曲は殆ど全てが長調で、楽しく素直な曲ばかりである。彼は経済的に不安定で、彼の人生もほとんど不幸であったといわれているが、彼の音楽からはそれが感じられない。いくら不幸であったモーツアルトでも、この子供心を持ち続けたために、こうして辛抱ができ、毎日が楽しい、と感じられたのであろう。
 だが、確かに人生「楽しい」や「気楽」ばかりではいけない。人生について真剣に考えるのも大切だし、勉強も難しくなっていくにつれ、苦労をすることも大切である。だが、「私達の人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言もあるように、人生は限られているのだから、思いっきり楽しんで毎日生きる喜びを感謝して生きていくといいと思う。

   講評   ogi

 いすもさん、こんにちは。

【第一段落】 幼い頃の、毎日が楽しくてしかたかった様子を生き生きと書いて、作文を始めることができました。とても上手な書き出しですね。小さい頃はどうしてあんなに毎日が楽しかったのでしょう。あの頃の気持ちをもういちど体験してみたいですね。
【第二段落】 すばらしい方法その一があげられました。今日という日は、二度と戻ってきません。やり直しがききません。どんな一日であろうと、日々感謝の気持ちを忘れないで生きていくことは、簡単なようでいて難しいものです。そのことに気づいているいすもさんは、立派です。
【第三段落】 「子供心を持つ」ということは実際にはどういうことでしょう? 無邪気でいるにはどうしたらよいでしょう? そういうことが説明できるともっと良いですね。モーツァルトの伝記実例はピッタリですね。
【第四段落】 反対意見への理解がとても上手です。名言もよく合っていますね。うまくまとめることができました。

  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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