創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   原理の追求   くろーばー

 ある物事に興味を持ち、それを研究しようとする時、まず着目するのはその形態や振る舞い、すなわち現象論的側面である。やがてそれらを分類し、もう少し詳しくそれぞれの存在する条件でその特徴を記述することを試みる。原理的なことを考えなくとも主の規則性が見つかる場合があるからだ。しかしながら、もしそれぞれの科学がその範囲内に留まっているのなら、所詮それは記載的な博物学に過ぎない。したがって、次に必要ななのは奥に潜む原理を追求することで、現象だけに囚われないことが必要なのだ。私は、物事の原理を考えながら生きていきたいと思う。
 そのための方法として第一に、表面的な部分だけを見て判断せずに、内面をしっかり理解してから判断することだ。例えば学校というのは非常に個性豊かな外見を持った教師らが勤務している場合も数多くあるわけで、私のような学生は外見だけで先生達の性格を判断してしまうこともしばしばある。顔が常に怒っているかのような面で、おまけに体育の先生でいかにも強そうであったら、第一印象で完全に戦闘体制あるいは防護姿勢に身を固めてしまうかもしれない。しかし、人は見かけによらず、性格は非常に温和で生徒にも優しく、涙もろかったりするから実に面白い。その反対というのも勿論あり得るケースであり、見かけはフレンドリー且つ癒しキャラでありながら一つ一つの物事に厳しく常時生徒を叱っているなど、気を緩めていると一発でやられてしまう場合もある。こういった勘違いを未然に防ぎ、自らの安全を保持するためにも、表面だけで人を判断せずに、内面的な部分に目を向けることが必要なのだ。
 第二の方法として、テレビやマスコミ等の情報媒体機関が事件や出来事の原理までもを追及しようと努めることだ。我々一般人は新聞やテレビ,ラジオなどで社会の状態を知り、ニューズを耳にし、生活している。それゆえ、自分たちが追求してゆける範囲には限界というものが発生してきてしまう。TVで流れてくるワイドショーやダイエット特集などを鵜呑みにしていては振り回されるどころか自分の生活に安心がもてなくなるであろう。伝記によると、ドイツの地球地理学者アルフレート・ウェーゲナーは世界地図を見て、南大西洋を挟んで南アメリカ大陸の東海岸線と、アフリカ大陸の西海岸線がよく似ている事に気づき、大陸移動説を打ち立てた。このように、様々なところで原理の追求を行うことこそが真の意味で理解できたと言うことになろう。
 確かにモノの外見の特徴や珍しさをみてしまうのは自然な事であり、現象面から導入するのがもっとも単純な例でもある。だがしかし、『家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである』という名言があるように、大切なのはあくまでも中身なのである。考えなければ見えてこない所こそが私たちにとって新たな発見と感動を呼び起こしてくれるかもしれない。私はこれから、表面の背後に潜む原理を追求し続けながら生きたいと思う。

   講評   kira

 くろーばーさん、こんにちは。現象面にとらわれて留まってはいけません。深くひろく考える人になりたいですね。確かに博物学のような勉強をしていたのでは、博物館のような人間にしかなれないわけです。

 そのためには、内面をみる目を磨くことなんだね。じつにユニークに、学校の先生との付きあい方、心得を述べました。厳しそうでホットな先生もあれば、フレンドリーなのにきつい先生もあるのですね。(教師は裏表を持つことを禁止する規則をつくればいいのになあ)学校は、人間関係の勉強の場でもあるようです。
 つぎは、情報についてもその背景や原理を考えるようにすることですね。マスコミの威力は怖ろしいものです。鵜呑みにすると危険です。とくに最近はニセ科学、健康情報のようなものが横行していますね。
 自分以外のものをみる時、どうしてもまず目に入ってくる現象にとらわれがちです。しかし、真の発見はその先にあるのですね。


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