創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勝ち負けよりもこだわりたいもの   えひな

 ピー。主審が手を広げ、笛が鳴った。私は走ってその場を駆け抜けるしかできなかった。私たちバレーボール部の引退試合、負けで終わった。だが、心にほかほかと何かが残っていた。つらい練習や仲間のこと、体全体で支えて重くても頑張ったあの日を思い出して涙が出てきた。先生たち、後輩、お母さん、お父さんのあの笑顔がよみがえりながら、それも儚く涙で消えていった。私たちのチームは作られたときからずっと勝ち負けにこだわらない、いつも自分たちを高めていこうとするチームだった。だから、私はこれからも勝ち負けにこだわらず、内容が濃い人生にしていきたい。
 第一の方法として、試合のあとには必ず反省とリセットをすることだ。私もいつもメンバーと反省会をしていた。「あの場面であなたにどうしてほしかった。」「あのときわたしがこうしていれば。」などと話すたびに内容は濃くなっていた。その積み重ねにより、内容をより深く追求して自分を高められると思う。また、保護者の方が撮ってくれたビデオを見て「ここがいけない。」などとチームで話し合ったりもした。それも自分たちの目で自分たちのプレーを見て反省できるからいいことだと思う。そして、負けたからといって落ち込むのではなく反省を生かして目標を次の試合に向けて、練習を頑張っていくべきだと思う。
 第二の方法として、人から学んでいくことだ。私も岡山で一番強い学校の試合を見ていいところや自分に足りないものを探していた。その積み重ねは大事だと思う。だけど、見るだけでなくそれを行動に移していこうとすることの方がもっと大事かもしれない。自分が得たものを自分の中に吸収していくことの大切さを身にしみて感じることができたならいいと思う。あの有名なヘレン・ケラーも人から学んでいるのだ。ある日急に話せなくなったときから先生の口の動きを見てまねをし、話せるようになっている。耳が聞こえなくても、人から学ぶことで人は大きく成長できるのだということを教えてくれている。
 たしかに、勝ち負けにこだわることも大事だ。勝って損するわけでもないし、心からうれしくもなる。だが、勝ちということに甘えてはいけないと思う。「家とは、外から見るためのものではなく、中に住むためのものである」という言葉があるように、私は勝って舞い上がる喜びよりも負けて考え直して勝つ方がうれしいと思う。だから、私は勝ち負けにこだわらず、内容が濃い人生にしていきたい。

   講評   huzi

 いい意見文。3年間の部活動でつちかったものが、あらわれてきています。
物事の内側の意味までとらえられる感性はすばらしいと思います。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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