創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物心がついた   おめか

 ある物事に興味を持ち、それを研究しようとするとき、まず誰しもが着目するのはその形態や振る舞い、すなわち現象論的側面である。星に名前をつけて星座としてまとめたり、岩石を結晶のような形や色で仕分けをしたり、動物を哺乳類や魚介類や鳥類ごとに分類したりすることがそれに当たる。しかしながら、もしそれぞれの科学が、そのような範囲の中にのみとどまっているのならば、しょせんは記載的な科学にすぎなくなってしまう。趣味としての博学的ならばそれもよかろう。博識であることを自体は決して悪いことではない。だが、より深く自然を理解しようとする意欲を持っている人々にすれば、博物学だけではいかにも物足りないことであろう。中学校や地学クラブのレベルを卒業しら意欲的な学生の目から見て不満足なものに映るのは、たしかに反省すべきことと思われる。したがって、次に必要なことは、ある事物や現象の形態や振る舞いの奥にひそむ原理を追求することであろう。私も、物事の表面的な現象にとらわれずに、その背後にある原理や原則を考えるような生き方をしていきたい。
 その方法は二つある。第一は、表面だけを見てすぐに判断せずに、いったん立ち止まって考えてみることだ。例えば、洋服を買いに行ったときに、見た目が「可愛い」と思ったから買うのではなく、生地に触ってみて着れる素材か、試着してみて不便なところはないか、などを確かめることで、本当に気に入って買い、これから着ていける。だから、表面だけを見てすぐに判断せずに、いったん立ち止まって考えてみることが方法の一つなのだ。
 第二の方法は、テレビなどの媒体が、現象面だけを追うのではなく、その背後までも分析して報道をしていく必要がある。伝記によると、ウェーゲナーは、アフリカの地図と南米の地図を見て海岸線の形が似ていることに気づいた。そこから大陸移動説という大胆な仮説を打ち立てたのだ。そのように、現象面だけでなく、背後までも分析することがもう一つの方法なのだ。
 確かに、原理や原則を考える前に、物事の実際の姿をよく見ることは大切だ。しかし、外見だけが全てではない。「大切なのは、健康らしい外見ではんく、健康自身である。」という名言にもあるように、綺麗なままでいることも大事だが、それよりもっと大事なのが中身や裏側なのだ。根本的なところがよくしていくことが大事なのだ。

   講評   mako

 身近な体験実例をうまく見つけられました。伝記や名言も入れられたね。よくできました。
 わかりやすくて派手な情報が飛び交う中で、その奥にある真実や隠れて見えなくなっている大切なものごとを見抜く力は、これからますます必要になってきそうです。いちいち疑っていても始まらないけれど、表面にあふれることがらに振り回されないで自分で考えることをあきらめず努めていきたいね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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