創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学警鐘   うさちゃん

 「ドラえもん」には笑っては済まされない問題がある。現代っ子の代表「のび太」は、その問題解決の本質を見極めようとはせず、実に安易に「ドラえもん」のポッケットに助けを求める。便利という言葉に浮かされて出来合いの科学を大量に買い込んで、これでもかという失敗を繰り返しても、実に平気なのである。
 科学を過信しないことは大切だ。
 その理由は、第一に、化学文明に過信しない方が人間らしく生きられるからだ。例えば、夏に、厚いからと言ってクーラーを付けすぎて、寒くなってしまい、おまけに、風邪までひてしまった。という経験をした人は少なくないだろう。私も実は、その中の一人である。今年の夏、学校で、私はクーラーの寒さに悩まされた。なぜなら、私の席は、クーラーの真下なのだ。(そんな〜。クーラーごときで風邪なんて。)と思う人もいただろうが、(クーラーの真下となると無理もない)と思ってくれただろうか?本当に今年の夏はある意味寒かった。つけ始めは「はぁ〜。気持ちいい。」とみんな言うのだが、そのうち鳥肌が立ってきてしまう。私の場合は、腕に毛が生えているので、(サルほどではないが・・・。(笑))毛が逆立ってものすごく恥ずかしい。しかし、授業中だから先生の話の合間をぬってクーラーを止めてもらおうと思っても、これがまたタイミングがつかめない。そして結局我慢して風邪をひいてしまったのだ。こんなことになるなんて、全く人間らしくないと思う。暑いときは、暑いなりに汗をかいていたほうが良いと思った。
 また、第二の理由としては、科学が過信すると、重大なしっぺ返しが来るかもしれないからだ。データによれば、世界の二酸化炭素排出量は、一位はアメリカ合衆国で22・4%である。(環境庁 1994年)このように、科学の過信の背後には、環境問題などの大きなマイナスが隠れている。私たちが使うエアコン、電気、自動車などの無駄使いが、北極や、南極の氷が溶ける、オゾン層の破壊、生命体の破壊などにつながり、連鎖して、結局私たちに跳ね返ってくる。今、一生懸命に、二酸化炭素の増加を防ごうと電気で走る自動車や、物のリサイクル、などの対策を次々と頭をひねらせて考え、実行しているが、これも、科学への過信である。(二酸化炭素は減らせるとは思うが。)つまり、私たちは、科学を過信することによって、自分で自分の首を絞めているのだ。
 確かに、科学の発展は、私たちの生活を快適にした。それに、作文もパソコンで書くようになり、ずいぶん楽になった。しかし、科学への「過信」への警鐘にもっと早く私たちは気付くべきである。そしてこれから、もっと緑を増やすとか、原子力発電ではなく、太陽光発電や、風力発電などと、もっとたくさん自然の力を借りて、私たちは生活するべきだと思う。

   講評   tama

 便利なもの、快適な環境を求めて、私たちの生活は変化を続けてきました。私もドラえもんのポケットから出てくる道具にあこがれたことのある一人ですが(笑)、これらを過信しすぎてはいけないということについて、私たちはもっと真剣に考えていかなければなりませんね。

【複数の理由・実例】 自然に逆らわず、人間らしく生きるためには、真夏の暑さや、凍えるような寒さにも耐える必要があるでしょう。たしかにエアコンを使えば年中快適に過ごせますが、これらに頼りすぎていては、体のためにも、地球環境にもよくありませんね。二酸化炭素排出量についてのデータを使い、環境問題などについての知識を生かした意見を述べたところは、さすがうさちゃんです。

【まとめ】 これから私たちがどうあるべきか、未来を見据えた力強い意見でまとめることができました。

▲ 化学(文明) → 科学


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