創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自立とは、時代であり、経験である   ここあ

 ある朝、一冊の本と、一切れのパンをポケットに入れて家を出て、気の向くままに歩いて行った。裏の庭に入り、馴染みの場所を見渡し、垣根をよじ登って越え、ヒルガオやブナの小枝をかじって・・・。最後には、トカゲも捕まえてみた。しかし、その捕まえた動物をどうすればいいのかわからなくなってしまう。少年の頃の、あの、狩りの楽しみの余韻はもう、消えてしまった。トカゲを、そっと地面に離してやると、一瞬、驚いて、瞬く間に草の中に姿を消した。ちょうど、その時、汽車が輝く鉄路を走って来て、通り過ぎた。それを見送った後に、一瞬、はっきりと、「ここではもう、自分の本当の喜びが花咲くことはない。」と感じた。あの列車に乗って、世の中に出ていきたい。そう、強く思った。(要約)
 確かに、人間には無邪気な子供時代が必要だ。(第一の意見)そうやって遊んでいくうちに、何か得るものがあるからだ。私は、小さい頃、よく祖父や祖母に遊んでもらっていた。そんなほのぼのとした、陽だまりの中にいるような時間の中で、私は様々なことを学んだ。例えば、野草の見分け方だ。「これは、ドクダミだから口の中に入れてはダメだよ。」という風に、○○草にはかぶれるから触らないようにとか、△△花は虫がよく寄ってくるだとか、いろいろなことを教えてもらった。それ以来、私は、野草には十分に気をつけるようになった。(たとえ)
 しかし、人間には、親や友人、親しい人から離れてひとり、孤独に自分を見つめる時代も大切だ。(第二の意見)昔話を例にあげると、自立の場面はいくらでも見つかる。例えば桃太郎や一寸法師など。桃太郎なら鬼が島に行く時。「きび団子を作ってください。」と頼む時が、まさに、自立の瞬間かな。一寸法師ならば、お椀の船で旅をはじめ、姫を魔物から守ったこと、救ったことが自立し、成したこと。みんな、昔話だと旅にでるパターンが多いが、これも立派な自立といえよう。(昔話の実例)
 確かに、愛情の時代、自立の時代も、どちらも人間にとって必要な時代であり、その人の歴史である。その時々の時代をたっぷりと充実して過ごすことが次の時代の準備、前段階となる。思春期になると、「反抗期」という名の、親やその他の大人に反抗する時期がある。そして、それは、自立への扉である。「人は、成長するものであり、成長とは経験である。」という名言があるように、人はそうした時代を経て育っていくのであろう。そして、一番大切なのは、そんな時代を通してどんどん経験を積み重ねることなのである。(総合化の主題)

   講評   koni


 ていねいに清書できましたね。
★10月30日(木)は、5週目のためお休みです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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