国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2566 今日2707 合計5273
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   科学の真実   いちご

 「ドラえもん」のポケットから出て来るアイテム(道具)、これが人気の秘密であることはいうまでもない。しかし、「ドラえもん」にはもう一つの重要な視点があるべきだ。「ドラえもん」の道具は、問題を解決するように思えるのだが、すぐさま勝手に暴れだし、新たな問題に右往左往する結末を繰り返すのである。便利という言葉に浮かされて科学を大量に買い込んで、これでもかという失敗を繰り返しても、実に平気なのだ。「ドラえもん」の真の面白さは、我々の日常への痛烈な風刺にあったのだ。≪是非の主題≫
科学を信用しすぎるのはよくない。
一つ目の理由は、科学を信用しすぎると失敗することがあるからだ。いつだったか、色々な絵を模写してパソコンに描くのにはまった時期があった。自分のお気に入りの本の表紙を模写したときのこと。30分ぐらいかけてようやく描き上げた絵。自分から観てもかなりうまく言った作品だと思ったぐらいの絵だった。ヤッターと思いつつ、保存しようと思ってエンターを押した。すると、押したのと同時に画面が真っ白になって、今さっき描いた絵が消えてしまったのだ。このときほど、パソコンで描かなければよかったと後悔したことはない。≪複数の理由一≫
 二つ目の理由は、科学に頼りすぎると大切なものがなくなってしまうからだ。「世界の二酸化炭素排出量の割合(環境庁 1998年)」のデータによると、アメリカ、中国、ロシアに続いて4位に、日本がランクインしている。日本の排出量に割合は、4.9パーセントである。二酸化炭素の排出は、環境破壊の原因のひとつだ。しかし、科学でできた物——車やエアコンなどを使うからには、二酸化炭素の排出は食い止められない。100パーセント車、エアコンを使わないようにするのは無理であるが、使いすぎに注意することはできる。科学製品を使うことが悪いのではなく、使いすぎることがよくないのだ。≪複数の理由二≫≪データ実例・長文実例≫
 確かに、科学製品は便利で使い勝手がよい。しかし、「上天気の日に、嵐のことなど考えてもみないのは、人間共通の弱点である。」とあるように、便利だからといって、後先考えず、良いことばかりに夢中になってしまうのはよくない。先のことを考えて行動するのが大事だ。≪反対意見への理解≫≪名言の引用≫

   講評   itoyu

添削:9行目「かなりうまく言った」→「かなりうまくいった」、15行目「日本の排出量に割合は」→「日本の排出量の割合は」
講評:「科学を信用しすぎるのはよくない」という意見で書くことができました。
 《2段落目》
 『失敗することがあるから』という1つ目の理由とその実例。パソコンで描く絵は、実際に絵の具や筆を使って紙に書くのと違って、何度でもやり直しができるし、色の調整なども自由自在にできるのが魅力ですね。でも、こまめに保存をしておかないと一瞬でデータがとんでしまうことがあるのが欠点です。科学の力を信用しすぎず、人間が管理することが必要ですね。
 《3段落目》
 『大切なものがなくなってしまうから』という2つ目の理由とデータ実例。二酸化炭素排出量のデータから、科学の力により作り出されたものによる被害が大きいこと、使いすぎることが良くないということを考えられました。
 《4段落目》
 名言を引用して、『良いことばかりに夢中にならず、先のことを考えて行動するべきだ』とまとめられました。
                          

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)