国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   他人を思いやる気持ち   まーたん

 ある物事に興味を持ち研究しようとするとき、まず目に付くのはその形態や振る舞いなどの現象的側面である。しかし、それだけにとどまれば記載的な博物学にすぎない。小さい時、私達は歌やお遊戯、学校での給食など、皆で一緒に身体を使い、動かす事で、他人の身体に起こっていること(直接に知覚できないこと)を生き生きと感じる練習を、繰り返してきた。身体に想像力を備えさせる事で、他人を思いやる気持ちを、つまりは共存の条件となるものを、育んできた。私は他人を思いやりの気持ちを大切にして生きていきたい。
 そのための第一の方法としては考える事よりも体験を大事にするようにすることだ。例えば、友達との会話での噂話。これは、簡単に全部を信じてはいけない。半信半疑くらいに聞いておいたほうが良いだろう。噂は実際にあった出来事がそのまま伝わっているとは限らない。何処かで話が拗れて伝わっている可能性がある。そのため、噂話を鵜呑みにするのはあまり良く無いのだ。実際に自分も同じような事を体験して、初めてその人の気持ちがわかるのだ。私も、同じようなことを体験して、そこで初めて友達の気持ちが分かったというようなことが少なくない。
 また第二の方法としては、社会や学校教育の場において、学力だけの教育を改めていく事だ。残念ながら、今の学校では学力重視になってしまっている。その人の努力の成果はたった一枚のテストで表されてしまう、もしくは簡単に偏差値という数字で表されてしまう。努力が数字で表せるようになり、簡単に「良い結果」「悪い結果」がわかるようになった。しかしそれと同時に失ったものも少なからず、あるのではないだろうか。伝記では「エジソン」の話が挙げられる。エジソンは十歳頃、学校には馴染まななかったが自分で様々の事を体験して賢くなった。そして一日、アルバイトに時間を費やしていた。そのアルバイトは、電車で車内販売をすることだ。しかし、空いている時間も長く退屈だったため、中に実験器具を持ち込み、様々な実験をしていたりもしていたらしい。また、バイトの合間の空いている時間は図書館でずっと勉強をしていた。そして隣町では自分の住んでいるところには売っていないようなものが安く売っていたので、アルバイトの序でにそれを購入し、子分に渡し、売らせた。その儲けの一部をお母さんにあげ、他は勉強のためにも使った。このようにエジソンはテストで特別良い成績を取っていたわけではないが、自己流で勉強して賢くなり、歴史に名前を残したのだ。
 確かに、学力や知識をどんどんつくり上げていく事も大切な事である。また、人間は自分自身に対して孤独に問い掛ける体験も必要だ。しかし「良い友人を得たければ、まず自分が良い友人でなければならない」という名言もあるように、私達は知識以前の問題として人に思いやりの気持ちを持つ事、そして他人を理解する事、自分の情を磨き上げていく事が大切だと思う。

   講評   kira

 まーたん、こんにちは。11月も頑張ろう。


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