創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   テストの良し悪し   サニー

 「始め。」
静かな教室に監視の先生が言った言葉が鳴り響いた。テストが始まった。そして今僕は、昨日中学校の定期テストが終わり、
「終わったぁぁぁ。」
とため息をついて間もない状態だ。そんな時にテストについてどう思うか聞かれても、まず「面倒くさいものだ」ということが頭に浮かんでくる。僕は、テストは好きではないが、あったほうがよいと思う。
 その一つ目の理由は、テストをすることで、相対的な自分の位置がよくわかるからだ。高校や大学、あるいは私立の小中学校では、受験合格者というほぼ同レベルの人たちと一緒に学んでいくので、学習効率が上がる。また、「自分のことを理解してもらうのは時間がかかる。しかし、東大ブランドは一瞬で相手にプラスイメージを与える名刺のようなものだ!!」と漫画の「ドラゴン桜」に書いてあった。つまり著者は、東大生というだけで「この人は努力した人だ」ということを皆に認めてもらえると言いたいのだろう。しかし、僕の学校では、テストの順位は教えてもらえず、約20人単位のランクで位置を表示される。これでは、自分の相対的な評価の幅が大きすげてやる気を失う。僕は、きちんと順位を教えないのは競争の否定だと思う。徒競走で順位をつけないのと同じ考えが根にあるのだろう。事実、先生に理由を聞いたら、成績の悪い子がショックを受けるから順位を出さないと言っていた。そこまで考えるなら、最下位のランクの子だけランク表示を維持し、それ以上には順位を教えるべきであると思う。ランク表示は、頑張った子にとっては頑張り甲斐のない制度だ。
 二つ目の理由は、テストがあることで余計に勉強するようになり、学力の向上が望めるからだ。僕は多分、定期テストや受験がなければあまり勉強はしていないだろう。また、成績が出ないと皆の気が抜けて、気持ちまで緩んでしまい向上心が育ちにくくなるだろう。何かのドラマで、「規則なんかに縛られずに、自分の好きなことをして生きようぜ。」的なことを言っているのを見たことがあるが、僕はあまりそういうようなことは好きでない。固い人間だなあと思われるかもしれないが、大体が現代の公の規則というものはそれなりの理由があって存在していることが多いからだ。それと同じく、テストもそれなりの意義や理由があるからこそ、石器時代のような暮らしをしている人々を除く、文明の発達した全世界の国々で存在しているのだと思う。
 確かに、テストなどなく、全ての人々がまるで原始人のように暮らしていなかったらどんなに気楽だろうかと思う。テストのない世界は誰もが望むユートピアかもしれない。しかし、僕は、それでは、向上心が育ちにくくなるので、文明の発展をめざす現代社会では、テストはあったほうがよいと思う。「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重出来なければならない。」という名言がある。僕は、これからもっと少しでも人から良い人材だと見られるように、テストを自分自身を向上させる手段として頑張っていきたい。


   講評   komiko

サニーくん、こんにちは! 清書の入力に取り組んでいただくときに、うっかり主語がぬけ落ちてしまった部分などしっかりとよくすることができましたね。説得力のある素敵な意見文が書けています。11月もこの調子で頑張りましょうね!

 次は11/4(火)に電話をします。課題は「ミミズがある生態系に(感)」です。しっかりと音読をしておいてください。
 

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