国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   有効活用   ちこちこ

「情報」、「知識」、「知恵」。人の話を聞く時、その内容を、この三つに分類しながら聞くと、なかなか面白い。むろん情報を得たいと思って話を聞くときには、情報が的確に得られれば良いので、うまく情報を伝えてくれる人が好ましい。知識についても同じことが言える。三番目の知恵が、最も興味深い分野である。「情報」と「知識」と「知恵」の三つに即して言えば、先生が教室の中で話したことの中で子供が成人した後もいつまでも覚えているのは、たいてい「知恵」のことばである。
 自分で考えることは大事だ。
 以前、家庭科の授業で、調理実習をした。メニューは豚のしょうが焼きだった。先生の説明した方法で、みんな調理を始めた。私たちの班も途中まではそうしていたのだが、しょうが焼きのタレをつくるところで、いきなり班の一人の子が、
「ねえ、実はさ、家からレモン持って来たんだけど・・入れてみない?」
といった。
 私はまずくなるのではないかと思ったが、その子がどうしてもというので、レモンを入れた。
 調理終了。食べてみると・・・。意外においしい。びっくりしていると、その子が、
「おいしいでしょ?昨日家で思いついたの!試したことなかったんだけどさ!」
と嬉しそうに言った。マニュアル通りでなく、工夫することも大切なのだなと思った。
 しかし、基盤になる「知識」や「情報」も必要だ。
 例えば、「さるかに合戦」という物語。柿の種を植え、実がなるのを楽しみにしていたかに。柿の木は大きく育ち、実をつけるが、かには背が小さいがために届かない。このことをきっかけとしてストーリーは進んでいく。
 もしかにが、柿の木がどれほど成長するかを知っていたらどうであろうか。かには柿の木を植えずに、他の背の低い果物や食べ物を育てていただろう。基盤的な「知識」や「情報」によって、自分の損得が決まることもあるのだ。
 確かに、自分で考えることも、基盤となる「知識」や「情報」を蓄えることも必要だ。しかし、その「知恵」や「知識」をうまく利用し、有効活用することが最も大切なことだ。
「公式を覚えるのではなく、使えるようにしなくてはならない。」
 何でも「使うことができる」ということが重要だと思う。

   講評   yasu

 ちこちこさん、長文のキーワードをうまくつかって、筋道だった清書になりました。来月もこの調子でね!
                    
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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