国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   季節の彩り   

 紅葉の赤、銀杏の黄、空の抜けるような青──授業中に教室から窓の外を眺めると、秋晴れの光あふれる風景が目に飛び込んでくる。そんなとき、室内にこもって勉強することも大切だが、たまには外に出てみてそのときの空や木々の色・風・匂いを見たり感じたりすることも大切だと思う。私は生活の中にも季節感のある生き方をしたい。

 そのための方法としては第一に、自分の身の回りも季節感を演出することだ。私は自分のお小遣いで服を買っているので、「もうすぐ暑く(寒く)なりそうだなー」という頃になると遊びがてら新しい服を買いにいく。そのときにいろいろな店を見ていて気がつくことは、売られている服や雑貨の雰囲気がその時季によって違っているということだ。例えば春だったら淡い色のふんわりした服、秋だったら少しセピアがかった色の服、というようにその季節に合ったイメージで作られている服が多い。ファッションだけではなく、あるアイスクリーム屋でも「季節のフレーバー」があったり、雑貨屋でもショーウィンドーなどにハロウィーンの飾り付けがしてあったり…と、さまざまな工夫がされている。このように自然の中にだけ季節感を見いだすのではなく、人工のものでも自分なりに季節感を演出することで生活もよりカラフルになると思う。

 第二の方法としては、学校行事の中でも自然を身近に感じられるようなものを取り入れることだ。私の通っていた小学校には「あおぞら給食」というものがあった。何ヶ月かに一回、青空の下で風景を眺めながら給食を食べよう、という取り組みだ。私はこのあおぞら給食が好きだった。クラスごとに屋上や校庭など好きな場所で食べることができるし、なによりそこから見える景色や吹いてくる風の匂いがとても心地よかったからだ。中学生になって忙しくなった今でも空や風景を眺め、そこから季節の移ろいを感じることを忘れないのは、ひとつにあの体験があったからかもしれない。同じように、伝記に名を残した有名人・ファーブルも幼いころに肌で自然を感じる体験があったからこそ、すばらしい生物学者になれたのだろう。

 確かに、科学の発達は人間にとって快適な環境をもたらした。しかし、地球温暖化が進み、四季がはっきりしなくなってきた最近の日本の状況に私は危機感とともに強い不安を感じる。今まで一年という単位を区切ってきた四季がなくなるということは、一日という単位の中での朝・昼・夜が全て失われることに等しいのではないだろうか。「上天気の日に嵐のことなど考えてもみないのは人間共通の弱点である」という名言がある。今ある目先の快適さだけにとらわれて本当に大切なものに気付いていない私たちも、いつか嵐に見舞われることになるのかもしれない。そんなことにならないよう、今周りに存在している自然を大切にし、豊かな季節の彩りを感じることのできること、それができる日本に生まれたことの幸せに感謝して生きていきたい。明日から11月。枯れ葉が道に積もり、風が冷たくなってきた。もうすぐ冬が始まる──。

   講評   inoko

 空さん、こんにちは。
そろそろ風邪がはやっています。体力をたくわえて、ブロックしましょう。





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