低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日3224 今日1333 合計56893
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   過去の自分 新しい自分   なまず

 「あっ。ねこバスの財布だ!」
ねこバスの財布(小銭入れ)は僕が一年生のころにクリスマスプレゼントについてきたものだ。三年生になって新しい財布を買ってもらったため、机についている引き出しの奥にしまっておいたのだ。いろいろな思い出が浮かんできた。(書き出しの工夫 構成)
 修学旅行に行くにあたって古いものを発掘した。財布を一日目と二日目の財布を別々にしておいたほうがいいということで、財布を二つ用意しなければならなかった。一つはいつも使っているので良かったが、もう一つの財布をどうすればいいか考えたら真っ先にねこバスの財布を思い出したのだ。久しぶりに見たので、懐かしかった。その財布を見て、今の自分も一年生のころの自分もこつこつお金ためて誕生日や祭りになるといっきに使う性格が変わってないのが思い浮かんだ。一年生のころは、一ヶ月500円でこつこつためると小さな小銭入れにも500円玉が五枚ぐらいたまり、だいたいそのころに祭りか誕生日があり、いつも空っぽになっていた。今は一ヶ月に1000円もらっていて、やはりこつこつためた後にすっかり使ってしまう。でも、よく考えたら最近はいっきに使わずに祭りでは何円、誕生日は何円くらい使おうと計画的になってきて、自分で言うのもおかしいけど成長したなぁと思えてくる。財布を見るだけでそんな気持ちになったのは初めてだ。
 他にも古いものを祖父の家で発見した。体重計だ。何が古いのかというとデジタルで表示される体重計ではないのだ。乗ると針が数値をしめす体重計なのだ。ある学校ではそういう体重計を使っているそうだが、僕の学校はデジタルなのでめったに針の体重計を見ないのだ。やはりその体重計を見ても思い出がある。いつも、約15キロぐらいいしかいかなかったので、いつになったら、20をさすのかなーと毎日が楽しみだった。後、もう一つ思い出があって、その体重計でジャンプをしてグルグル数値がまわってそれをみて面白がっていたことを覚えている。古いものを見ると、そのような思い出いくらでも思い浮かぶ。(体験実例 題材)
 「ええ〜?確かに古いものだけど・・・」
母に古いものって何かあると聞いたら、家にいる猫と答えたのだ。猫は動物だけど、古いものと共通点がある。それは、思い出というものだ。猫は11年間付き合ってきた家族だから思い出がたくさん詰まっているのだ。猫は、ピアノの先生にもらったもので、もらったときはとても小さくかわいかった。ところが、僕はやきもちをやいてばかりいた。(僕は2歳ぐらいだった)その中で、影山家で誰もが知っている事件があった。僕がはさみを盛んに使う時代(2歳)のころ猫の耳を切ってしまったのだ。自分自身全く覚えていないが、切ってしまったのだ。他にも風呂の中に入れたりといろいろ思い出がある。今では、まるまる太って誰にも相手にされなくなってしまったが、やはり大切なものなのだ。(前の話聞いた話 題材)
 人間にとって思い出というものは、自分の過去の失敗や成長のしるしのようなものだ。(一般化の主題 主題)思い出がなければ、自分は新しい人間にしかなれなく、古い自分を思い出すことができないのだ。古い自分を思い出せなければ、最終的に同じ失敗をしたり、過去に楽しかったことや遊んだことが思い出せなくて自分がいやになってしまうと思う。だから、僕は毛一度財布を見て一年生のころを一生懸命思い出そうとした。その間だけ、まるで、一年生のころに戻ったみたいだった。そして、われに返ったとき新しい自分を作っていこうと自分の部屋全体を見回した。(書き出しの結び 構成)

   講評   kaki

【1段落目】
初めに、自分の持ち物の中で古いものを挙げることができました。その品物の説明も簡潔にできています。
【2段落目】
なぜ、その財布を取り出してきたのか、状況説明がとてもわかりやすくできています。財布を見ながら当時を振り返り、現在の自分と照らし合わせているところがいいね。自信を持って「成長している」と言っていいよ。
【3段落目】
体重計を思いついたところがユニークです。当時の思い出もしっかり書けました。
【4段落目】
「ええ〜?確かに古いものだけど・・・」と書いた気持ちがよくわかります。猫か〜。この発想には参りました。こういう「古いもの」もあるんだ、と意表をつかれました。
この猫ちゃんにまつわるエピソードもよく書けています。長生きしてほしいね。
【5段落目】
「人間にとって思い出というものは、自分の過去の失敗や成長のしるしのようなものだ」と上手に一般化の主題ができました。できれば、どこかに「古いものには思い出がつまっている」「昔からあるものにふれると……」などの言葉も入れてみよう。そうすると、テーマの「古いもの」との結びつきがよくわかります。
書き出しの結びは、お見事です。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)