創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
木登り いまの
「あ、そこ毛虫いるよ?」
そのしゅんかんけむしが目の前におっこちてきた。私は木登りが好きだ。落っこちたことはない!・・でも落ちかけたことは二、三回あった。一番よく木登りしたのは幼稚園ぐらいのころ、保育所の庭のイチジクの木でよくやった。その木はななめにはえていて、途中で二本に枝分かれしている。その片方にすわるとみんなより背が高くなって、理由もなく気持ちよかった。
一度目に落ちかけたときは、登ろうとしたとき、友達が
「あ、毛虫いるよ?」
と言った。その瞬間毛虫が落ちてきた。ぎゃぁぁぁ!とさけんで上の方まで全力で登った。後のことを考える余裕もなかったので、途中で、落ちそうになってぶら下がりながら必死で上までのぼったらおりられなくなった。まるで高いところに登っておりられなくなったねこみたいだった、とあとからいわれた。ねこという以外はまったくいっしょだけど。しょうがないので、下を見ないようにしてそろそろおりた。二度目は、細い枝に登ってゆさゆさゆらしていたら、びよーんときゅうにはねてはずみで飛び降りた。かなりうまく着地したのにみんな笑っている。まったく人ごとだと思って!と少しむかっとした。
お母さんも小さい頃すごーく小さなザクロの木に上って
「おお、景色が良いなあ。」
と言っていたそうだ。そうかわらないとおもうのだが・・・。(笑?)でも、なんとなく分かる気がする。少し大きくなっただけでも、いつもとちがうというのがいい。おおげさなたとえになるけれど、だから、富士山やエベレストに挑戦する、チャレンジャーがでてくるのだ。この年になっても(12さいだけど・・)まだ、木登りは好きだ。そのおかげでバランスは、かなりいい。岩に飛び乗ったり、今日も台所の流しのふちの手前にのって、上の棚からコーヒーをとったりした。自分でもこわかったけど。
きのぼりとは人間にとって、バランス感覚をやしなう。いつもと違う感じ。スリル満点!などなどたくさんの利点のある楽しい遊びだ。私はあのドキドキ感が一番好きだ。「虎穴にいらずんば虎児を得ず」ということわざがあるように、やったことのない人も一回挑戦してみたら良いと思う。
ようやくおりられた私は、緋色の落ち葉の上でふうーとためいきをついた。
講評 komiko
いまのちゃん、こんにちは! まずは、九月一週分「短所と長所」の清書コンクール入選おめでとうございます! 本当に素晴らしいことです、今までずっとがんばってきたことが実を結んだのですね。これからも素直でいきいきとした楽しい文を書いていきましょう。今回の作文も習った漢字がだいぶ使えていますよ!
「書き出しの工夫」を「会話」で始めることができましたね。木登りをしたことについて説明して「みんなより背が高くなって、理由もなく気持ちよかった。」と「とちゅうの思ったこと」も書けましたね。「体験実例」では、木登りをしていると木に毛虫がいておどろいたことを楽しく書いてくれました。「まるで高いところにいておりられなくなったねこみたいだった。」と、下りられなくなった自分の様子をかわいい「たとえ」にできましたね。「聞いた話」ではお母さんの木登り体験について聞いて「とちゅうの思ったこと」も忘れずに書けています、いいですよ!。 第四段落では「一般化の主題」「ことわざの引用」を書いたあとに「書き出しの結び」にちょう戦してくれました。キーワードとしてのカギカッコがぬけていたのでいい表現を生かすように『はぁ、落ちなくてよかったぁ。」とつぶやいて、ようやく降りられた私は、緋色の落ち葉の上でふうっとため息をついた。』のような感じでカギカッコを付けて書き結べるとよくなりますよ!
次は11/13(木)に電話をします。長文を読んでの感想文ですので「私達は長い間、木綿と(感)」をしっかりと一日二〜三回音読しておいて下さいね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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