創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   詩的なことばは素敵なことば   スケートねこ

 ことばというのはあるようでないようなもの、存在しながら、存在していないような、何か透明になってしまっているような感じがするのではないだろうか。日常のことばだと、私たちがまず何かを体験して、それをことばで表すが、今の場合は、ことばが新しい経験を生み出すということが起こっている。私たちのことばについての認識は、ふつうその実用的な働きのほうに大変かたよっていて、もう一つの詩的な働きがよく現れるのは、詩のことばであるとか、子どものことばとかどちらかというと、ことばの「中心」でない部分だからだろう。私は、詩的なことばを大切にしたいと思う。
 詩的なことばを大切にしたいと思う第一の理由は、ストレートに言うだけではつまらないからだ。テレビとかでもニュースをそのまま伝えるよりも、何かに例えたり演じたりするバラエティー番組の方がおもしろい。学校の先生もそうだ。私の去年の社会の先生は、教科書から読んで授業をするか、プロジェクトをやらされるかだった。とてもつまらなくて、その年は社会に行きたくなかった。ところが、今年の歴史・社会の先生はとてもおもしろい人で、くだらないダジャレを言ったり、「その時代の人になった気分」で劇をしたり、とても楽しい。
 詩的なことばを大切にしたいと思う第二の理由は、詩的なことばは人に印象を強く与えるからだ。普通に伝えるよりも心に残るし、おもしろい。テレビを見ていて、とても強く印象に残ったコマーシャルが時々ある。そういうコマーシャルは、詩的なことばを使っている場合が多い。例えば、コカ・コーラのモットーはぽつりと誰かが言っても同じ印象を与えられない。オリンピックのモットーは、「Faster, higher, stronger.」だ。その三文字だけで、とても強い印象を与えると思う。もらってうれしい年賀状(2001年12月 パイロットの年賀状調査(朝日新聞掲載))のデータによると、1位がオリジナルデザインだった。このように、詩的なことばもまぜて年賀状を書くと喜ばれる。
 確かに、ストレートに物事を言うことももちろん大事だ。自分の意見を言っては困る場合もあるし、ニュースは特にちゃんとニュース通りに伝えなくてはいけない。小さい子どもにも、あまり詩的なことばを使うと理解できない。しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という名言があるように、詩的なことばは、まだ人がその美しさを知らないから、あまり興味を持たない。それが分かったら、多分、人は詩的なことばを好きになると思う。

   講評   kiri



 こんにちは。今回は言葉の問題についてのテーマだったね。人に伝える時、用件だけが大切なのかな。ゆとりは無くてよいのかな。そういったことを考えれば、詩的言葉の大切さが見えてくるね。

<第一段落> 要約、よくできました。長さもいい具合だね。
<第二段落> ニュースや、学校の先生の話など、堅苦しい言葉がずっと続いていると、だんだん飽きてくるね。そこに、楽しい言葉やおもしろい表現、変わった説明があると、眠気も覚めるよね。ねこちゃんたちの、今年度の歴史の先生の授業はとても楽しそうだね。一度受けてみたいなあ。
<第三段落> 言葉を単なる伝達の媒介として考えると、すごく単調でつまらないことに気づくよね。何か、人に印象付けるには、ちょっとユニークな表現が必要になってくるね。コマーシャルなどは、人にアピールしないといけないので、詩的な言葉の力を発揮している例だね。データ実例もうまく入れることができました。
<第四段落> 言葉の中にある、美しさは無限大です。もっともっと言葉に興味を持ち、大事にしたいものです。言葉そのものを楽しむ姿勢が大切なんだね。反対意見への理解もとてもよくできていました。



☆ プロジェクトをやらされるか → プロジェクトをやらせるか(「社会の先生」が主語だね)
☆ 社会に行きたくない → 社会の授業に行きたくない
☆ 三文字 → 三つの言葉
 
 
         

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