創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   古いもののよさ   ピプリー

 私の家には、新しいものが沢山ある。でも、その分古いものも沢山ある。その古いものの中には、私がまだ生まれてこなかったときからあるものがいっぱい。母、父のもの、祖父、祖母のもの・・・それ以上前からの前もある。家の大掃除のときには、必ずそういう古いものが出てくるのだ。私が一番気に入っているのは、母の辞書である。もうぼろぼろになっていて、紙も茶色くなっている。そんな、何故か懐かしさなどが感じられる辞書である。
「この辞書何?」
この、母の辞書に出会ったのは、小学二年生の頃。私は、まだ小学校で辞書の勉強をしていなかった。辞書のことは、全く知らなかったので、母に説明してもらった。
「辞書は、言葉や漢字が分からなくなったときに、自分で調べることができるものだよ。」
と、小学二年生の頃の私に分かりやすく説明してくれた。
「へぇ。その「辞書」て、すごいね。面白そう!いつか、やってみよう!!」
私は、辞書への感心が高まった。今でも思うことは、私の辞書は子供用の辞書である。だから、母の辞書は子供用の辞書より沢山のことが載っているということ。昔の辞書は、自分で紙に「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」と書いたことが分かった。まるで大喧嘩したあとのように母が怒って辞書の紙に変な言葉を書いたのも、今でも残っている。そのような積み重なりが「懐かしさ」「母の気持ち」などが残っていったのだろう。
 私は、どんどん「古いもの」について感心が出てきた。そこで、父、母にも「自分にとっても古いもの」について聞いてみた。まず、父に聞いてみた。
「お母さんにもらった「髭剃り」かなぁ。結婚する前にもらったの。前今でも、持っているよ。あの時は、「うわぁ!」って嬉しい気持ちでいっぱいだったなぁ・・・。」
と、父は嬉しそうな顔をして、話してくれた。母にも聞いてみた。
「今もうちにある「ピアノ」だよ。小さい頃から、お母さん一人で頑張って練習していたな。楽しくて、引越ししてからもウチに持ってきちゃったよ。大好きなものだからね。他にも、アルバムも、もう茶色くなって、とても懐かしいよ。思い出を鑑賞するのもいいね。」
と、楽しそうにピアノ、アルバムを見ながら話してくれた。
 人にとって古いものとは、癒してくれたり、いいものだと私は実感して分かった。古いものとは、様々の人の「気持ち」がこもっている。それを感じて、楽しむこともいいなと思った。
「この辞書何?」
また、新たな古いものに私は出会っている。

   講評   yuta

 ピプリーさんの家には、かなり古い物もあるんですね。
 ピプリーさんが気に入っているのは、お母さんの辞書。“もうぼろぼろになっていて、紙も茶色くなっている”その、懐かしさにひかれたのですね。
 初めて出会った辞書がお母さんの辞書だったのですね。自分で「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」と書いたお母さんの字や、『まるで大喧嘩したあとのように母が怒って辞書の紙に変な言葉を書いたの』も残っているのですね。世界に一つの辞書ですね。
 お父さんの「古いもの」は、お母さんにもらった髭剃り。嬉しい気持ちがこもっている特別なものだね。お母さんは、今もうちにあるピアノ。そしてアルバム。思い出とともに持ってきたものなんですね。
 『人にとって古いものとは、癒してくれたり、いいものだと私は実感して分かった』。“古いものとは、様々の人の「気持ち」がこもっている”。だから温かいんですね。 『「この辞書何?」 また、新たな古いものに私は出会っている』。温故知新といいます。古い物からいろいろなことを知りましょう。
       
▼それ以上前からの前もある。→それ以上前からの物もある

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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