創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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「私たちは長い間、木綿と」を読んで おちき
私たちは長い間木綿と木の中で暮らしてきた。だが明治以降それを捨てて、新しい物へと人工材料を追いかけてきた。しかし木は切られたあと何百年もの長い歳月を行き続ける力を持っているのである。また、木は同じ種類のものでも、産地により立地により材質が少し違う。私たちは機械文明の恩恵のなかで、それだけが正しいと信じすぎてきたきらいがある。しかし、自然がつくったものは、コンピューターでは解析できない側面も持っているのである。
人工のものより昔ながらのもののほうがいいという例は他にもある。例えば七輪がそうである。友達の家に遊びに行った時に、七輪でお餅を焼いて食べたのだが、同じ焼いたのに違いはないのに家でオーブントースターを使って焼いたのよりおいしく感じられた。これも古き良きものと人工物の違いと言える。
使えば使うほど良くなっていくものもある。私が美術部で使っていた絵筆は最初は硬くて使いにくかったが、何度も使っているうちに、だんだん馴染んできた。書写の筆にも同じことが言える。私にとっては筆が身近だったが、ちょっと探してみるだけで、似たようなものがいくらでも出てくるだろう。
私たち人類にとってここ200年ほどで科学はめまぐるしい進歩をしている。別にそれを批判する気はさらさら無いし、私も「なんかよく分からないけど〜」よりも科学のようになぜそうなったかがきっちり出ていたほうが好きなタイプの人間なので、それはそれでいい。しかし自然とは困ったもので、科学で証明出来ないことが多々ある。科学で証明出来ないんだから仕方ない、自然のものの効果があるのかもしれないし、ないのかもしれない。その辺は置いといて、オーブントースターより七輪のほうがおいしく感じたんだから仕方ないじゃないか。ということで、自然のものの良さを見直してみるべきではないだろうか。
講評 kamo
今回も、長文のテーマに沿って、自然のもの、また月を費やしたものの良さを、うまく書くことができました。
<構成>
要約がとても上手に書けました。全体の中での字数のバランスもよかったよ。よくできました。
<題材>
七輪の話はよく書けたね。いい実例でした。
筆の話も、自分らしく、説得力がありました。絵筆にしろ、書写の筆にしろ、自分自身で使い込んで馴染んできたという手ごたえがあったからこそ書けたことだね。
<表現>
「よう」が入ったので表現は◎になっているけれど、「たとえ」の「よう」ではなかったね。^^;
ことわざも使えたら使ってみようね。
<主題>
「人類にとって」という言葉で反対理解も入れつつ、一般化の主題というよりは、是非の主題のような書き方で意見が書けた。とてもよかったです。今回もがんばったね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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