低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
11.2 あにせ
40代女性のストレス発散方法の1位に買い物が挙げられている。ストレス社会に生きる女性にとって買い物は、自分の欲求を満たせる方法なのだろう。現代の人々は生産することより消費することに喜びを感じている。会社での人間関係や長い労働時間にストレスを感じ、労働を苦痛に思う人が増えているようだ。そして不満や欲求を満たすためにお金を使うのだ。
考えられる原因として第一に、生産に効率のよさを求めたことだ。大量生産のためには効率よく作業を行う必要がある。それを可能にしたのが速く大量に生産できる機械だ。機械の手に頼り人間の手間は省けたが、それによって生産に対する喜びを失ってしまった。手作業で行うには体力、精神力、時間などを必要とし非常に手間がかかる。だが一つ一つに手間をかけることでそれぞれに価値が生まれるのだ。手間暇掛けてつくった物には愛着が湧くだろう。人々は生産の喜びを感じていたのだ。普段は料理をすることはあまりない私が、たまに自分で作ると少し失敗しても懸命に作ったものだから美味しく感じることもある。手間をかけて生産することのなくなった今、労働によって得られる喜びは少ない。(複数の原因1)
また第二に考えられる原因として、広告による影響だ。よく見かけるテレビショッピングでは、実際に使用した感想や安さのアピールなど視聴者の目を引くための宣伝をしている。店頭での実演販売にしても、実際に客に見せることで興味を引かせ商品のアピールをする。このような広告や宣伝による効果は抜群で、思わず買ってしまうことがよくあるだろう。消費によって欲求を満たす現代人は広告に弱い。それは健康にも影響が出ている。短期間で急激に痩せるという文句で売り出されたダイエットサプリがあるが、それがあまりに危険なことに気づかずただ痩せたいという願望で買ってしまう若者が増えている。広告は多くの人々が目にするものであり、興味を引くのに恰好の手段であるが、それが現代の消費の喜びを生み出してしまう原因になってしまっているのだ。(複数の原因2)
講評 nane
「ストレス社会に生きる女性にとって」を、自分も含めての問題というニュアンスで書くと、導入部分が入りやすくなる。(つまり、人間は、みな個人的な話に関心があるから、「私もそうだけど」という形が大事)
「普段は料理をすることはあまりない私が、たまに自分で作ると少し失敗しても懸命に作ったものだから美味しく感じることもある」は、例を書いてみよう(笑)。玉子焼きかな? じゃないよね。
第二の原因のところまで書いたんだね。
マインドマップ風構成図を書くと、あとはそれを考えずに表現していくだけだから、早く書けるようになる。構成の図を書いたら、作文を書くときは極力考え直さずに書き続けるようにするといいよ。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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