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　　　詩的ってステキ　　　うさちゃん

　言葉というものは、あるようでないような、何か透明になってしまっているような感じがするのではないだろうか。私たちの日常生活では、言葉の決まりというものが習慣的に決まっている。私たちは、決まりの範囲内で言葉を使うことで満足している。ふつう、実用的な働きの方に大変かたよっていて、もう一つの私的な働きの方は、忘れられがちである。
　私は、詩的な言葉を大切にするべきだと思う。
　その理由は第一に、実用的な言葉ばかりでは、つまらなくなってしまうからだ。実用的な言葉といえばニュースだ。ニュースを見ながら爆笑する人なんてめったにいないと思う。しかし、バラエティー番組などは、詩的な言葉がたくさん使われているため、真剣な顔つきで見る人はいない。（好きな芸能人を見るので必死になるのは別・・・。）また、学校の先生でも同じだ。必要最低限のことしかしゃべらず、とくに雑談もしないと言う先生の話は眠くなるが、必要なことと同時に雑談や、面白いエピソードや覚え方を話してくれる先生の話は、目が覚めるのだ。例えば、歴史だと、年号の語呂合わせで、イチゴパンツの本能寺（１５８２）などと、面白い語呂を教えてくれたりする。このような語呂を教えてもらうと、不思議なぐらいくっきりと記憶に残るものだ。
　また、第二の理由としては、詩的な言葉というのは、印象に残るからだ。第一の理由のところでも、このことについては少し触れたが、その他に、テレビのコマーシャルでもラジオのコマーシャルでもそうだが、思わず口ずさんでしまうようなメロディーや、セリフ、テレビだと、行動などだ。友達との会話の話題になったりもする。
「あのコマーシャル面白いよねー。」
と口々に言って真似してみたり、そんなことをしたことがある人は少なくないだろう。データによると、宣伝にかける費用の第一位はトヨタ自動車で、その費用は、七百万円以上にもなるという。
　確かに、事実をありのままに正確に伝えることも大切かもしれない。しかし、『人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのである。』という名言もあるように、言葉は、事実を伝達するためにあるのではなく、その存在自体に意味があるものなのだと思う。

　　　講評　　　tama

　まず、題名がとてもいいですね。ダジャレのようなユーモアがあり、それでいて意見文の内容を簡潔に表したところが見事です。印象的な題名は、それだけで人を引き付ける魅力を持っています。
　「詩的な言葉」、「実用的な言葉」、どちらもよい例を挙げて、わかりやすく説明することができました。話の中心となるのはもちろん「実用的な言葉」ですが、その中に「詩的な言葉」を加えることで、おもしろく、また印象的に相手に伝えることができるのですね。年号の語呂合わせや、コマーシャルなどは、忘れようと思っても頭から離れなくなってしまうものもありますよね（笑）。
　「宣伝にかける費用」のデータ、名言もうまく使えており、よくまとまっています。長文の内容をしっかりと消化して書くことができましたね。

▲ 金額の単位が百万円であることに注意しましょう。（データの出典も入れておくといいでしょう。）