創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   詩的な表現方法   サニー

 私たちが日常、言葉を使っているときは、普通表される内容がまずあって、それを伝える手段として言葉があるという風に考えている。私たちはまず何かを経験して、それを言葉で表すということをする。経験が先行してそれを言葉で表すことと、言葉が新しい経験を生み出すこと、これは伝達と創造ということで捉えることもできる。また、言葉の実用的な働きと、言葉の美的(詩的)な働きと言われることもある。私達の言葉についての認識は、普通実用的な働きの方に大変偏っていてもう一つの詩的な働きのほうは忘れられがちだ。<要約>僕は、詩的な言葉を意識して活用した方がよいと思う。
 その一つ目の理由は、実用的な言葉ばかりだと面白みに欠けるが、詩的な言葉は独創性があり、人の心に残るからだ。例えば、ニュースで使われている、事実を述べ、伝達する言葉は、あまり心に響いてくるものではない。他国での戦争のニュースを見てもあまり感情的になることはなく、人事のように
「へえー、そうかあ。また戦争かあ」
とつぶやくぐらいの人が多いと思う。一方、詩的・美的な言葉で歌われる例として「涙そうそう」を聴く人々は、心をゆすぶられる。以前、テレビでこの歌を聴いているおばあさんが涙をこぼす光景を見たことがある。この曲は、戦争で失った大切なものを語ったようなものである。そのおばあさんには悲しい想い出があり、思い出して泣けてくるのだろう。このように、同じものを伝えるのでも、実用的な羅列の言葉よりも、詩的な言葉の方が人の心に強く残ると思う。
 二つ目の理由は、詩的な言葉をよく使っていると、表現力が身につくからだ。代表的なのは、詩人や俳人だ。松尾芭蕉や小林一茶などの句を読んでいると、面白みがあったり、温かみを感じる。この人たちの言葉には、相当な独創性や表現力がある。最近、学校の国語の授業で俳句を作った。俳句では、間接的に物事を表現すると味が出る。しかし、語を五・七・五に合わせないといけないので難しい。とっても表現力が求められることだとやってみて思った。
 確かに、ニュースのように正確に事実を伝えなければならないときもある。しかし、「存在するものには、良いとか悪いものとかを言う前に、全てそれなりの理由がある」という名言がある。言葉は、ただ物事を伝えるだけの手段ではなく、その存在価値がある。だから、僕は、詩的な言葉を意識して活用した方がよいと思う。僕は、これからもっと表現力を身につけていって詩的な味のある表現が出来るようにしたい。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 詩的な言葉についてしっかりと説得力のある文章で自分の意見を書いてくれましたね。字数も来月一週の進級試験に向けてしっかりと目標字数を超えてくれました、いいですよ!

 「要約」をまとめてくれた後に「僕は、詩的な言葉を意識して活用した方がよいと思う。」と「是非の主題」を書いてくれました。「理由一」を「実用的な言葉ばかりだと面白みに欠けるが、詩的な言葉は独創性があり、人の心に残るからだ。」として「体験実例」では「涙そうそう」を聴く人々は、心をゆすぶられることを挙げてくれました。「途中の感想」として「この曲は、戦争で失った大切なものを語ったようなものである。そのおばあさんには悲しい想い出があり、思い出して泣けてくるのだろう。このように、同じものを伝えるのでも、実用的な羅列の言葉よりも、詩的な言葉の方が人の心に強く残ると思う。」としっかりとした思いを書けていますね!「まるで〜のような」を使った「たとえ」も入れてみましょうね。「理由二」では「詩的な言葉をよく使っていると、表現力が身につくからだ。」として「体験実例」として松尾芭蕉や小林一茶などの句を読んでいると、面白みがあったり、温かみを感じることを挙げてくれましたね。自分が俳句を作ったときのことも引き出せてよかったですよ!「第四段落」では「反対意見への理解」「名言の引用」「是非の主題」のあとに「これからの結び」で「僕は、これからもっと表現力を身につけていって詩的な味のある表現が出来るようにしたい。」とかっこよく書き結べていますね。よくがんばりました!

 次は、11月18日(火)に電話をします。課題は「ああすれば、こうなる(感)」を読んでの意見文ですのでしっかりと音読をしておいてください。

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