国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大切な「今」   スケートねこ

 「ああすれば、こうなる」型の社会では、さらに違った側面が現れる。本来の未来とは、なにが起こるかわからない「ああすれば、こうなる」で拘束されていない時間である。子どもたちには地位はなく、力はなく、知識はなく、お金も名誉もない、「真の未来」だけであるのに、現代社会はそれを惜しみなく奪う。私は、現在を充実して生きたいと思う。
 現在を充実して生きたいと思う第一の理由としては、今しかできないことがたくさんあるからだ。例えば、小さい頃は母に抱っこやおんぶをしてもらいたかったのに、その頃から母は良い大学に入るために勉強をさせていた。そして大きくなって母に甘えてもいいと言われても、もう甘えたくない。このように、小さい時にしかできないことはある。私は、少し似たような体験がある。買い物に出かけたとき、とてもかわいいジャケットを見つけた。買うどうしようか迷って、やめた。でも、やっぱり欲しくなってこずかいを貯めるために、色々家で手伝ったり、近所の人のために何か仕事をやってあげたりした。そして一ヶ月後、お金が貯まって、またその店に行った。ところが、もうその頃には誰かがそのジャケットを買ってしまった。私はそのときはとても悔しかった。もっと早く決めて買えばよかったと思った。
 また、現在を充実して生きたいと思う第二の理由としては、予定された未来だけでは人生は面白くないからだ。やはり人生は思いがけないことがあるほうが楽しい。バケーションに行くときもそうだ。一日目はここに行って、これを食べる。二日目はこれを見に行って、これを食べる。そういう予定されたものよりも、好きな日に好きなところに行って、好きなものを食べるほうよほど楽しいと感じる。私がフロリダ州のココアビーチに行ったときがそうだった。予定は何も決まっていなかったけれど、好きなときに観光地やアトラクションに行って、好きなときに好きなものを食べた。行きたい旅行先(日本交通社会 1997年)のデータによると、1位はオーストラリアだった。このように、外国で予定もあまりなくゆっくり自分たちのしたいことをするのがほとんどの人の考えだと思う。
 確かに、未来のために頑張らなくてはいけないこともある。希望の大学に入るためなど、そういうことは頑張って勉強をしなければならない。それに、好きなことばかりやっていると、いつかは必ず苦しむ。でも、「人が旅行するのは、到着するためではなく旅行するためである」という名言があるように、「今」という時間を大切にするのが一番大切だと思う。

   講評   kiri



 こんにちは。難しい文章だったけど、しっかりと受けとめて、自分の意見を書くことができました。

<第一段落> 今回も、上手な要約に始まって、是非の主題をしっかり書けました。
<第二段落> 一つ目の理由は、今しかできないことがあるから、だね。その時にしかできなかったんだということには、あとになって気がつき、その時にはもう手遅れになっていることも多々あります。なるべく後悔しない人生にするためにも、「今を大切に」したいね。いい例をあげることができました。
<第三段落> 二つ目の理由は、予定されたように行動するのでは面白くないから、だね。旅行でも、計画どおりにすごすよりも、思いがけないことがあったほうが、楽しいね。データ実例もうまく入れることができました。
<第四段落> 結びも説得力のある意見でまとめることができました。今を充実させることが、すてきな未来を切り開くことになるのだね。
 
               
☆ 現在を充実して生きたい → 現在を充実させて生きたい
☆ もう甘えたくない → もう甘える時期ではなくなってしまっていた
☆ 買うどうしよう → 買うかどうしようか
☆ ジャケットを買ってしまった → ジャケットを買ってしまっていた。
☆ 日本交通社会 → 日本交通公社
☆ このように → この中でも
☆ そういうことは → そういう時には

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