創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   木の大切さ   ピプリー

 私たちは長い間、木綿と木の中で暮らしてきた。木は、切られた時に第一の生を断つが、建築の用材として使われると再び第二の生が始まって、その後、何百年もの長い歳月を生き続ける力をもっているのである。バイオリンは、どうしても和風の響きがするというのである。木はそれが生育した土地で使われたとき、いちばんしっくりとして長持ちをするということも、木に詳しい人たちのよくしるところである。木のように原始的で素朴な材料であっても、コンピューターでは解明できない側面ももっているのである。
「うわぁ。きれいな木!」
それは、私が引越しをしたころの話。私は、小学一年生の時に引越しをしたのだ。私の家には、いろんな「安らぎ」「すごさ」などがある。それは、「木」のおかげである。そのころから、木が大好きだった。そんな木好き私が、
「家も新しいし、新しい木の物が欲しい!」
私は、家族に言ってみたら、
「そうだね。新しい物買うか。よし。じゃあ、家族全員で行こうか!」
父は私と家族に楽しそうに言った。まるで、宝くじであてた六億円をもらいにいくかのように張り切って車に乗った。そして、勉強机、普通の机、椅子・・・など、いっぱい買った。全部、木で作られたものだったが、どれも「安らぎ」を与えてくれた。木でしか出来ないことを発見し、このとき、私はさらに木・自然が大好きになった。木以外のコンクリートなどでは、人への「感動」を木より沢山与えることはなかなかできない。逆に「新しい」ではなく「古い」木達も沢山いる。父の本棚・母のタンス・私が生まれてからある木のおもちゃ・・・沢山の「安らぎ」を分けてくれたものがある。古いからこそ何故か良い、ということもある。私も、昔の「木」を見ていると良い気持ちになれる。言葉に表せないような感じである。「昔の木」というのは、不思議な力があると思った。
「木は、昔からとても愛されているよ。でも、いろいろなものに変えて今、木がなくなってきているんだって。木だって生きているのに、どんどん切ってしまう人がいるの。だから、おばあちゃんは家でいっぱい木とか自然を大切に育てているんだよ。」
また、私の祖母の家にいって自然のお話を聞かせてもらった。やっぱり、祖母は自然に詳しくて、いつも感激してしまう。こうやって、ずうっと自然を愛してきた人はもっといるだろう。でも、調べてみて今は自然を取り壊そうとしている人がいることが分かった。木は、昔からずうっと地球を見て生きてきた。そこで、どれだけ「昔」と「今」に違いがあるか・・・。前は、木があった場所にはもう今は木が無い、という場所も少なくないだろう。今、この瞬間にこの地球上で木が切られているかもしれない。
 人にとって木は安らぎと癒しを与えてくれるとても大切な存在だと分かった。でも、今木が嫌な思いをしてどんどん自然がなくなっている。木とは、私たちから無くなったらどうなるか、そんなことを考えてみると大変だ。木がなくなったら、「安らぎ」たちがいなくなって、コンクリートなどばかりになってしまう。木は、私たちが知らないうちに「必要」なものへとなっていたのだ。
「うわぁ。きれい!」
今日も、誰かが木を好きになっていく。私もどんどん好きになっていく。私を今まで支えてくれた木、そしてこれからも支えてくれる存在であって欲しい。


   講評   yuta

◆要約はいいところを選んでまとめましたね。
 バイオリンの前に「ヒノキの」をつけて、「ヒノキのバイオリンは……するという。木はそれが……」という形にするといいですよ。
◆新しい家に引っ越したとき、木の「安らぎ」「すごさ」を体いっぱいに感じたのですね。家に合わせて置くものも木のものに、ということで『まるで宝くじであてた六億円をもらいにいくかのよう』に張り切って買いに行ったというエピソード。喜びと興奮が伝わってきます。また、古い木達の「何故か良い」感じ。木は使い込むほどに味が出てくるんですよね。
◆ずっと自然を愛してきたおばあちゃんは、お手本になりますね。木は日本の文化の中心にあって大切にされてきたはずなのに、現代ではその「利益」が考えの中心になってしまったのですね。
◆『人にとって木は安らぎと癒しを与えてくれるとても大切な存在だとわかった』。“今木が嫌な思いをして”。木の嘆きが聞こえてきそうですね。木と森を上手に育てて、上手に切り、製品としての第二の生を歩ませる。それが人と木の付き合い方だね。
        

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