低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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私達は長い間、木綿とを読んで そへい
1.(葉脈) 私たちは長い間、木綿と木の中で暮らしてきた。だが明治以降それを捨てて、新しいものはと人工材料を追いかけてきた。ここでは、ヒノキの話をとりあげている。新しいヒノキより古いヒノキのほうが強いのである。だが、人間は新しいほうが強いというイメージがある。このように人間は新しいほうに行ってしまうのだ。つまり、古いほうがいいということだ。古さだけでなく、環境変えたらよくなるという物や、質の違いだけで物がよくなるなどということがある。例えば、バイオリン。バイオリンをヒノキでつくるとどうしても和の響きがするのだ。これも材質の変化で説明できる。木は同じ種類のものでも、産地により立地によって、材質が少しずつ違う。ヒノキ属には世界に六つの種類があるが、なかでも日本のヒノキは材としての風格が一段と高い。そして、白木造りは日本の風土の中に置かれたときがもっともふさわしく、また性能も発揮する。私たちは、機械文明の恩恵の中で、工学的な考え方に信頼を置くあまり、数量的に証明できるものにのみ真理があり、それだけが正しいと信じすぎてきた嫌いがあった。だが、自然がつくったものは、木のように原始的で素朴の材料であっても、コンピューターでは解明できない側面をもっているのである。
2.(似た話) 僕は、鹿児島の宝島というところに野宿したことがある。そこで明かりのために持ってきた。ライトをつけたら、虫が寄ってきて大変だったので、キャンプファイヤーをして明かりをつけたら、虫はこなくなった。僕はそのキャンプファイヤーを見て、野宿するにはライトより火のほうが環境に合っていると感じた。
3.(似た話) キャンプに行ったときは光を電気によって設けるのではなく、日を起こすほうがいい。造花より生きた花のほうがいい。他にもたくさんあるが、僕の心に一番残った話がある。それは、テレビである映画監督を取材していたときのことである。その映画監督はセットだけでは映画の意味がなく、現実世界で取らないと映画とはいえないといった。僕も同感である。映画を見ている側も実物のほうが、迫力があって楽しめる。そのひとことで、やはり物には環境や質などが関わっていることを思い知った。
4.(まとめ)人間にとって環境とはすべてのものに対してそれぞれなければならないものだ。そして、郷に入っては郷に従えということわざのように、あるものと関わるのならそれぞれに適した環境にも関わらなければいけないのである。
講評 kira
そへいくん、こんにちは。構成に留意して段落に役割をふって書くことができました。(作品として仕上げる時は、番号やただし書きは必要ないですよ。)
要約は、筆者の意見を短くとらえるものです。ですから「例」や「同じことのいいかえ」は省きます。そへいくんの文章の中の「例えば、バイオリン・・・」から三行ほどはバイオリンという例を挙げた部分です。だから省きます。「私たちは、機械文明の恩恵の中で、・・・」からあとにつなげばすっきりしますね。
鹿児島でのキャンプ体験では、電気の明かりより火のあかりのほうが適していることがわかったのですね。実用に勝っていますね。
映画監督の話もとても示唆にとんだ例ですね。どんな映画をとった人でしょう。
まとめは、環境という言葉をつかいました。要約は「人工のものより自然がつくるものがいい」という内容でしたね。似た話も、火がいいといった自然への理解でした。ということは、まとめも「自然から得られるもののすばらしさ」にしたほうがいいのではないでしょうか。「環境」という言葉がいきなり出てくると、何をさすのかわかりにくくなります。「環境」イコール「自然」ではないことに注意しよう。
★文末が統一できましたね。
★「日を起こすほうがいい」→「火」
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