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　　　「私たちが日常」を読んで　　　きずな

　僕たちのことばについての認識は、ふつうその実用的な働きのほうに大変かたよっていて、もう一つの詩的な働きのほうは忘れられがちだ。それは、この詩的な働きがよく現れるのは、詩のことばであるとか、子どものことばとかどちらかいうと、ことばの「中心」でない部分だからだろう。ことばの詩的な働きというものが日常のことばにおいてよりも重要な役割を果たすという意味で、子どものことばと詩のことばは似ているということができる。僕は、詩的な言葉を大切にするべきだと思う。
　その理由は第一に、実用的なことばばかりでは、つまらないからだ。学校の授業でも、ただ事実だけを伝える授業はおもしろくない。僕の学校の○○先生は他の先生と違って、授業に全く関係のない話をどんどんしてくる。そして、ユーモアあふれる先生のその話で僕たち生徒は大受けし笑いのたえない楽しい授業になる。さらに、その先生が真剣に授業をするときも、みんなが集中してきくため、かえって他の授業より内容が頭に入ってくる気がする。
　第２の理由としては、詩的な言葉は言いたいことを印象深く伝える、データよると、宣伝にかける費用の第一位はトヨタ自動車で、その費用は七百億円以上にもなっているが、宣伝にも詩的な言葉が多く使われている。
　確かに、事実をありのままに正確に伝える言葉も大切だ。しかし、詩的な言葉の良さにも目を向けるべきだ。『人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのである。』という名言があるように、言葉は事実を伝達するためにあるのではなく、その存在自体に意味があるものなのだ。

　　　講評　　　tamon

　要約はうまくまとめられています。理由１はとてもよいね。冗談でみんなを楽しませることで真面目な授業にも目を向けさせることができるというメリットがあるのですね。　理由２はヒントに習ってデータから引き出しているのはよいですが、具体的なよさをもう少し挙げられるとよかったですね。　基本パターンでまとめられています。この形をしっかりとマスターすることが大事です。ただし、もう少しオリジナリティを出すとよかったかな。キズナ君はとても実力があるので、もうひとひねりしてほしかったな。オリジナルな実例を挙げられると内容がひきしまってきます。　もしかして時間がなかったのかな。それでも、きちんと提出できているのはえらいです。