国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ああすれば、こうなる   ゆっきー

 頭の中では、時間は過去、現在、未来に三分割される。ところが、時間直線を書けば分かるように、「現在」とはその時間直線の上の一点に過ぎない。「ただいま現在」の意味とは何か。それは、「予定された未来」を示すのである。「ああすれば、こうなる」で囲い込まれた時間だ、と表現してもいい。具体的に言うなら、手帳に書かれた予定である。拘束されたとき、それを我々は現在とみなすのである。それなら未来とは何か。未来の未来とか、何が起こるかわからない「ああすれば、こうなる」で拘束されていない時間である。私は、小さい頃から「ああすれば、こうなる」で拘束しないでゆっくり遊ばせたほうがよいと思う。
 一つ目の理由は、親が望む子供達の将来の夢が、男の子は一位が公務員で20.9%。二位がスポーツ選手で12.9%。三位が医者で11.8%である。女の子の一位は教師で15.1%。二位が看護士で14.1%。三位が保母で9.8%である。子供はよく「大きくなったら何になりたいの?」と聞くとたいていは「お医者さんになりたいの」とか「社長さん」という声が返ってくる。これは、親が「お医者さんになればお金持ちになって楽になるんだから」とか「社長さんになればお金持ちになれるのよ」と吹き込んだ結果だと思われる。私の学校で、将来の夢を書くという課題があったのだが、三年生は「石油を掘りたてる」とか「スポーツ選手と結婚する」などという夢ばかりだった。こんなの現実になるかわからないし、おそらく現実にはならないだろう。(笑)このように計画を立てても、うまくいかなかったりする。このような計画がうまくいかないとそこから計画がどんどんずれていってしまう。ずれた遅れを取り返すことは大変だろう。
 二つ目の理由は、未来のたために今(現在)を犠牲にしてしまうのは、もったいないからである。今を犠牲にしてしまうということは、もうあそべなくなってしまうということになってしまう。小さいうちに遊ばないと面白みの無い人間になってしまうと思う。ただまじめなだけの人間はすぐ飽きられてしまうし、精神的な病気にもかかりやすくなってしまうと思う。なので、小さいうちから親は、「もっと勉強しなさい」とか「しっかり勉強するのよ」などとは言わないほうがいいと思う。小さい頃は、子供らしく、しっかり遊ぶべきだと思う。
 確かに、親などが「今は我慢するのよ」といったりするというのも、子供をやる気にさせるひとつの手なのかもしれない。しかし、「ああすれば、こうなる」のように未来を考えてばかりでは、なかなかさきに進まないと思った。これからは、今だけ考えて行こうと思った。

   講評   inoko

 ゆっきーさん、こんにちは。
計画倒れという言葉がありますが、すばらしい計画を立てただけでもう満足してしまうということがよくありますね。もちろん計画を立てるというのはすばらしいことです。人生設計は、大人にとって必要なことではあります。しかし、計画通りにいかないこともあると思っていないと、急な変化に対応することはできません。私としては、計画というよりも、夢に向かって生きていくというほうが、人生を楽しめるのではないかと思いますが……。

★ 子どもを育てるという観点で意見を述べています。
今回は【データ実例】を入れることができました。ちょうどぴったりの実例ですね。ただし、理由を述べる文が入っていないのが残念。この段落の最初の文は、「一つ目の理由は、計画を立ててもうまくいかないことがあるからだ。」とするといいですね。
一方、二つ目の理由はOK。今を犠牲にすることの実例もわかりやすいですね。それをそのまま反対意見に生かすこともできました。最後は、是非の主題をもう一度。少し強調する感じで。
こうしては? → しかし、「ああすればこうなる」のように未来を考えてばかりでは、なかなか先に進まない思うし、そのときにしかできない大事な遊びをせずに大人になってしまうと思う。だから、やはり子どもにはゆっくり遊ぶ時間が必要なのだ。私自身も、今だけ考えて行こうと思った。




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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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