低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日3224 今日2674 合計58234
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自然は見守っている   なまず

 東アジアの季節風地帯に属し、気候が湿潤であるために豊かな森林と川に恵まれたこの国では、住民の生活は、この森と川の恩恵のもと営れてきたのであった。こうした人間の身近にあって生活のさまざまな面で利用されるような森林を、日本人は里山と呼んできた。しかし日本人の里山の利用には、いわば縄文時代以来の伝統ともいうべき多様な摘み取り行為が含まれていった。(要約)
 僕にも似た話がある。僕はよく山でキャンプをして、まきを燃やしたことがある。山ではなく家では、ガスコンロや電気の製品で簡単に料理ができる。しかし、まきや枯れ木をつかって火を起こして料理などをするのはとても大変だ。まきで火を起こして料理をすると、まるで自然と自分が一体化したように思える。一体化して作った料理を食べる人はやはり家電製品で作った物のほうが美味しいというかもしれない。しかし、僕からすれば自然と協力して作ったものだから、自然の味だとか苦労した味とかいろいろな味わい方があり、ある意味でものすごく美味しいものなのだ。(たとえ)
 僕にはもう一つ似た話がある。それは、自然のこわさだ。僕は昔から自然の影響がこわく、もし今地震が起きたらと考えたことがある。地震が起きれば津波が起きるかもしれない。僕の家は海から約三百メートルくらいのところにある。(砂浜などもいれて)三百メートルというとけっこう離れていると思うかもしれないけど、津波なんかきたらそれどころではない。何キロという単位の長い距離まで波が来てしまう。だから昔から津波がきたら僕は死んじゃうのかなぁと思っていつもびくびくしていた。他にも前、雷がなったりして、こわくなったりする。ニュースを見ているとたまに雷が当たって死んでしまうというような事件もある。自然の災害は止められないものだから仕方ないけど、自然にもっと愛情を持てば災害が減るんじゃないかとたまに思う。(前の話)
 日本人にとって里山とは人間と自然が一体化する場所だ。人間と自然が一体化すれば、どんなことでもやりとげられる。最近、自然を見る人が少なくなっていると僕は思う。もっと、自然を見てほしい。自然を知ることでポイ捨てのようなことをしなくなると思う。自然をもっと接しながら生きていたいと僕は思う。自然災害はこわいけど、自然をもっと好きになりたいと思う。今日、富士山を見ながら学校へ登校した。自然は僕たちを見守っている。そんな感じがした。(一般化の主題)

   講評   kaki

【1段落目】
大事なところが要約できました。
【2段落目】
料理をまきの火で作った体験から「まるで自然と自分が一体化したように思える」とうまい表現ができました。外で火をおこすと、雨や風といった自然の影響も受けます。また、まきも自分たちの手で細かく割らないといけません。そんな環境で火をおこすからこそ「自然と協力して作ったものだから、自然の味だとか苦労した味とかいろいろな味わい方があり、ある意味でものすごく美味しいものなのだ」ということが言えるんだよね。とても説得力のある文です。
【3段落目】
反対に、自然のこわさについても書けました。家と海の距離を具体的に書いてあるので、いかに津波を恐ろしく考えているのかがわかりました。「自然の災害は止められないものだから仕方ないけど、自然にもっと愛情を持てば災害が減るんじゃないかとたまに思う」と自分の考えもきちんと書けました。
【4段落目】
「日本人にとって里山とは人間と自然が一体化する場所だ」とうまくまとめられました。「自然を知ることでポイ捨てのようなことをしなくなると思う」と、環境を壊す人たちに対するメッセージも書けていたところがとてもよかったです。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)