国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然の凄さ   ピプリー

わたし主題 要約 体験実例 たとえだじゃれ表現 わかったこと 常体で書く 題材 書き出しの工夫 構成。
 誰もがよく知っているお伽噺「桃太郎」。東アジアの季節風地帯に属し、気候が湿潤であるために豊かな森林と川に恵まれたこの国では、住民の生活は、この森と川の恩恵のもとに営まれてきたのであった。こうした人間の身近にあって生活のさまざまな面で利用されるような森林を、日本人は里山と呼んできた。里山への働きかけの底流には、自然への畏敬があった。鎮守の森は、村人の信仰の場であると同時に、里山のなかに巧みに織り込まれた、今でいえば保存林にあたる聖域でもあった。
「よぉし!出発!!」
 去年の夏の話しで、その時の話しをする。 私は今から七泊八日の福島での自然体験キャンプに行く。私はとても楽しみにしていた行事である。山登りをしたり、森での生活をしたり、川で魚を捕まえたり・・・様々な体験が出来るキャンプだそうだ。一日目、関東内での人々が四十人集まった。いよいよ、自然体験キャンプが始まる。皆、知らない人ばかりだけれど、次第に友達が出来た。はじめは、私が声をかけ、どんどんそこから広がっていった。森林に行ったりして、四十人の心がつながった。一秒一秒が大切な時間になっていき、あっという間に八日間という日々が経った。まるで、たったの一瞬だけしかあえなかったかのように。
「忘れないでね。」「また、このキャンプで会おうね。」「皆、一生の友達だよ。」。
様々な言葉が聞こえてくる。もっと皆の事を私は知りたかった。まだ、一瞬しか皆と触れ合っていない。私も、皆とお別れの挨拶をして、家に帰った。家に帰ると、「楽しいことは一瞬にしか感じられない」と思ったりした。「自然」「里山」などのおかげで四十人の仲間とより仲良くなれたのだと今、分かった。自然と里山、これは人間に幸福を与えるものなのかもしれない。
「うわぁ!!」
 今回は東京に来てみた。やっぱり、都会だけあって、道路だらけ=コンクリートだらけ、である。その分、昔あった「緑」をなくしてこういうものが出来上がったのだと思う。私の住んでいる田舎とくらべて東京はほとんどの自然は人口的にあるだけ。私の家の真横は林である。春には桜の花びらが家の周りにいっぱい落ちていて、雑草がいっぱい。夏には、いっぱい虫が出て、家の中にも虫が入ってくる。自然も一番元気な時期。秋には、美味しいものがいっぱい。栗やら様々な実がいろんなところに。落ち葉も一番すごい時期。冬には雪も時々降ったりもする。でも、最近はよく聞く「地球温暖化」のせいで雪も降りにくい状況。それに比べて、都会はビルや道路だらけで自然が育つ場所がない。もうちょっと積極的に自然と触れ合ったりしてみたりする。そんなことをすれば自然の「凄い!」と思えるところが分かると思う。
 人間にとって自然は触れ合えば触れ合うほど分かることがある、ということが分かった。自然の話を聞いてただ、「そうなんだ」と思うだけではあまり良くない。「百聞は一見にしかず」のように実際に触れ合ったり、本物を見て大切なことを実感したりすること。これがとても自然への「恩返し」のようなもの。こうして恩返しをしてみて、何か今しなくてはいけないことがあるか、分かると思う。私は、「今は自然を大切にして、自然をもっと育て上げたらいいのではないか」と考えてみた。昔は当たり前だったものが今では不足していると思う。昔のようにまた、自然と友達になれたら嬉しいと私は感じる。
「よぉし!出発!!」
また、私は自然との触れ合いを楽しんでいる。


   講評   yuta

◆要約は、工夫をして程良い長さでまとめられています。“東アジアの……営まれてきたのであった”が示しているのは、「桃太郎」の語り出しの場面のことなので、書き加えておくと良いでしょう。
◆七泊八日の自然体験キャンプは、「楽しいことは一瞬にしか感じられない」体験でした。それは「自然」「里山」のおかげだった。たしかに、自然の中では皆、気持ちを共有できるのかもしれません。「風が気持ちいいね」「おいしいごはんを作りたいね」などという共感に、自然の中の人間という連帯感。昔の日本人はそういう感覚を持って生活していたのかもしれないね。
◆後半は正反対のところにある東京という都会の話。そういえば、都会では季節を感じられるものが少ないですね。だから“自然の「凄い!」”に気づく機会がないんだね。
◆『人間にとって自然は触れ合えば触れ合うほど分かることがある』。『百聞は一見にしかず』だね。“昔は当たり前だったものが今では不足している”“昔のように自然と友達に”。そうなったらきっと、人間同士ももっと仲良くなれますね。
       
▼去年の夏の話しで、その時の話しをする。 → 去年の夏の話だ。
▼人口的 → 人工的

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