創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一人では生きられない   野球小僧

フィンランドで40歳から45歳までの人々を600人選んで、Aグループとした。この人たちには、定期健診や栄養学的な調査などを受けてもらう。また、運動を毎日すること、タバコ、アルコール、砂糖などの摂取を抑えることを約束してもらう。そして、それを15年間続けた。
15年たって、AグループとBグループを比較すると、はっきりした違いが現れた。一方のグループでは、病気になった人の数が少なかった。それが健康管理の対象とならなかったBグループだったというのである。驚いた医師はなぜそうゆうことが起こったのか原因に迫った。その結果、治療上の過保護と管理が依存や抵抗力の低下をもたらすという結論だった。
確かに、過保護や管理は人間の生きる力を弱める点でよくない。僕は過保護にされて育ってきた中学生を何人も見たことがある。実際、僕の入っている野球部にもそういう子がいる。親に欲しいバットをねだって買ってもらっても使い飽きたら部室に放ったらかしとかいう子が、言われたことしかやらない子だ。親や先生にいつも、
「あれやってきて」
「これ頼むわ」
と言われてその事だけしかしない子だ。その仕事が終わったら、そこにボーっと立っているだけか。その場所から離れて遊びに行っているからだ。そういうのはよくないと思う。言われるまでやらないとか、買ってもらいたいだけ買ってもらう。そういう子になるから過保護はよくないと思う。
しかし、保護や管理が必要な時もある。それは、子どもは決してひとりで育つわけではないからだ。いくら過保護過ぎない方が良いと言っても、やはり、ちょっとは保護してもらわないと子どもは生きられないからだ。たとえ子どもが、親からお金だけを渡されて
「これで生きろ」
と言われても無理だろう。自分でご飯は作れないし、自分で洗濯もできない。ほとんど何もできないからだ。前「ホームレス中学生」という本を読んだ。最初は一人で生きると強がっていた田村だけどやっぱり公園で暮らすのは無理だった。やはり子どもは一人では生きてはいけない。
保護や管理はそれ自体がいいのでも悪いのでもない。大切なのはそれらが人間の成長に応じて適切になされることだ。保護や管理は手段と考える必要がある。『大切なのは健康らしい外見ではなく健康自身である』という言葉があるように、保護する内容を考えるべきだと思った。

   講評   kiri



 こんにちは。今年もあと一か月。
 12月1週目は今年最後の進級テストです。がんばりましょう。

                     

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