国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然を守る   ハッピー・クローバー

 お伽噺「桃太郎」にあるような日本人にとっての原風景とは、背後に山を背負い前には平野をのぞむ扇状地の集落である。人間の身近にあって生活のさまざまな面で利用されてきた森林を、日本人は里山と呼んできた。
 私の家の近くにある公園は、周りに小川が流れていて山になっている。まさに、お伽噺「桃太郎」に出てくるような風景である。その公園の周りには水田が広がっていて、その中心ともいえる場所に公園は位置している。昔はこの公園が「里山」だったわけだ。その周りに人々が住んでいて、生活に必要な物をこの里山から取り入れていたのだろう。この公園にはまだたくさんの自然が残っており、とても涼しく、でも心はあたたかい気持ちになれる。山との一体感を感じる。まるで自分が木になったようだ。
 この公園の小川のそばには、ホタルが生息している。ホタルは昔から里山に生息していた生き物だ。このホタルを守るために、市には「ホタル保存会」という会があって、ホタルがすめる環境作りが行われている。この「ホタル保存会」の方がこんなことをおっしゃっていた。
「ホタルを守ることは、そこの環境を整えることから始まる。」
私は、その一言にとても深い意味があると思った。この公園は、そんなホタルが変わらず生息し続けている里山なのだ。私は、こんなすてきな公園はほかにはないと思う。
 宮崎駿さんの作品「となりのトトロ」では、家が山で囲まれていて、川も流れている。まさに里山に囲まれた集落である。それに、山の中に大きな木が出てくる。あれは多分、その木がその地域を守っているのであろう。私の家の近くにも神社があり、そこに大きな木がある。その木が私達を見守ってくれている気がする。だいぶ前からある木だからずっと、私たちの地域を見守ってきたのだろう。そしてこれからもずっと私達を見守っていってくれるだろう。
 長文を読んで、改めて自然のことについて考えてきた。やはり自然とは人間にとっていつまでも必要なものであり、守っていかなければならないものだと思う。最近では近代化が進み、山の木は切りたおされ、水や空気は汚染され、どんどん自然がこわされていっている。だからこそ、これからは、日本にしかない自然の数多くを私達の力で守っていかなければならないと思う。

   講評   naruko

「ホタル保存会」の方から聞いた話を付け加えて、いい作品に仕上がりましたね。読解問題もしっかり取り組めました。この調子でこれからも頑張りましょう!
 12月1週は進級試験になります。「朝寝坊」または「おいしかったことまずかったこと」というテーマで書けそうな話を見つけておいてくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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