国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人生の計画性   サニー

 「ああすれば、こうなる」社会では、時間の変質がある。時間は過去、現在、未来の三つがある。その中の現在は時間直線の一点であり、それは直ちに未来から過去へと組み込まれる、時の一瞬に過ぎない。では、「ただいまの現在」という表現はなにか、それは「予定された未来」を指すのである。「ああすれば、こうなる」で包囲された時と言ってもよい。それなら未来とは何か、それは何が起こるかわからない、「ああすれば、こうなる」で拘束されていない時間である。そして、「漠然たる」未来は、現代社会では直ちに拘束され、急速に失われていく。<要約>僕は、近い未来はある程度予想して生活し、遠い未来は漠然としていて夢を持つことが良いと思う。
 その一つ目の理由は、近い未来がわかると、計画性を持って準備が出来るからだ。例えば、僕の誕生日を知っている母は、その日になるとチョットしたケーキなどを買ってきてくれるが、それには、意識して、お店へ行って買う時間やお金などの計画性がいる。しかし、未来がわかっていないと、何の計画も立てられず、その日の11時59分59秒に気付いても仕方がない。最近、父の誕生日だったが、家族全員がそれを忘れていたという家族崩壊寸前の出来事があった(笑)。母は翌日慌てて買ってきたが、当日に食べた方がなんとなく良い。そのとき、僕は、未来をきちんと見据えて、計画を立てることの重要さを感じた。
 二つ目の理由は、遠い未来が拘束されてしまって夢がないと、人生つまらないからだ。テレビドラマで、ある舞妓の人生を描いたものを見たことがある。その舞妓は、家系的な問題で、物心ついたときから、
「私は舞妓になるんや。」
と、当たり前のように感じていた。そして何年か経って、ある大学生に出会うと、あまり拘束されていない大学生活に憧れを感じてしまい、舞妓を辞めてしまいたくなった。という話を見たことがある。子供に親が自分の仕事の跡継ぎになって欲しいという願いは当たり前のようにあるが、それは、子供の未来を拘束してしまって、自分のなりたい夢を奪ってしまう可能性もあるだろう。
 確かに、未来に対するきちんとした計画を立てないと、道をはずしてしまうという意見もある。しかし、「未来には、ひとりでに出来る未来と、自分で作る未来との二つがある。」という名言があるように、未来は自分の行いによってひとりでに定まっていくものだ。だから僕は、近い未来はある程度予想して生活し、遠い未来は漠然としていて夢を持つことが良いと思う。僕は、これからもっと具体性のある計画を立てて、人生を歩んで生きたいと思った。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 決まりきった未来についての意見文について期末テストが終わってからしっかりと取り組んでくれましたね。すばらしいです! 自分らしい「体験実例」をしっかりとぬき出してくれましたね。

 「要約」を工夫してバランスよくまとめてくれました。「是非の主題」で「僕は、近い未来はある程度予想して生活し、遠い未来は漠然としていて夢を持つことが良いと思う。」として「理由一」では「近い未来がわかると、計画性を持って準備が出来るからだ。」と挙げて、ご家族の誕生日ケーキ事件のことを書いてくれました。「家族全員がそれを忘れていたという家族崩壊寸前の出来事があった(笑)。」と、「ユーモア表現」をうまく活かしていますね!「途中の感想」も「そのとき、僕は、未来をきちんと見据えて、計画を立てることの重要さを感じた。」と、説得力のある書き方ができています。「理由二」では、「遠い未来が拘束されてしまって夢がないと、人生つまらないからだ。」として「体験実例」でテレビドラマで自分の将来を拘束された主人公の気持ちを考えて「途中の感想」もまとめられています。いいですよ! 第四段落「反対意見への理解」をさらりと述べた後には、「名言の引用」「是非の主題」を忘れずに最後は「これからの結び」でかっこよくまとめられましたね。がんばりました!

 次は、11月25日(火)で 清書についての説明をします。長文も読んでおいて下さいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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