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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   新しい物、古い物 清書   かせり

 古典とは決して「古いもの」という意味ではない。永遠に新しいものが古典なのだ。時代の流行の作品は次々に表れ、次々に去っていく。しかし、古典は時代によってよみがえる。それは私たちを清々しい気分にしてくれるからだ。古典は今も生きていて、生きているものが語りかけるから耳を傾けるのである。
 古典のように、古くから人々に愛され続けているものには魅力がある。私はいま、国語(私の学校では英語)の時間にシェークスピアの「ロミオとジュリエット」を読んでいる。それを読む度に、昔から人間は変わっていないのだな、と思う。ティーンエージャーはいつも格好を付けようとし、世の中は間違っている、などと怒っていることがほとんどだ。また、ロミオやジュリエットのように異性ばかり気にしてばっかりいる。実はこの話の一番始めにシェークスピアはロミオとジュリエットのあらすじと結末を話している。先生によると、この話はその頃出回っていたイタリアの詩を元に書いていたので、劇をみた人全員が結末をしっていたのだという。しかし、観客は結末を見に来たのではなく、その話の中身を見に来たのだという。結末までのこの複雑で考えさせられる話は時代を超えて人々に愛されていくであろう。
 しかし、古いものにとらわれてしまっていけない。グリル童話の中で、ある羊とその飼い主が市場に物を買いに行く話がある。始めに市場に出掛けたときは大量の塩をかった。牛は重い思いをしながらも歩いていると、川の石につまづき、転んだ。しかし、川の水のおかげで塩は全部解け,その後は楽に帰れた。また別の日、今度は市場で大量の米を買った。そこで牛はまた楽になろうと思い、川の石でわざと転んだ。しかし、米は水を含み、さらに重くなったという。このように、古いものばかりにとらわれていると損をしてしまうことがある。
 確かに、古いものも新しいものもどちらも大切だ。しかし、一番大切なことは「トランプが生きているのはそれが実際のプレーに使われているときである」という名言のように物が本当に使われているのは人間がそのことについて深く考えそのことから知恵をもらっているときではないだろうか。新しくても古くても,自分がそれからなにかをもらわなければ意味がない。そこから物事を考えることが必要だと思う。

   講評   tama

 体験に裏打ちされた実例は、説得力があります。この意見文に関しても、よい作品からの読書(昔話)実例が入れられました。

※ 次回は進級テストです。いつものように、課題の長文をよく読んでおいてください。


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